400光年
さつき

遥か遠くへ帰る人
つかの間ここに生きた人

いつか新たな太陽が
瀕死の地球を照らす時
あなたのいないこの星に
私はぽつんと立ち尽くす

足を引っ張ることでしか
引き止めるすべを知らぬのに
それさえできなくなるなんて
途方に暮れて立ち尽くす

果てなく暗い銀河の隅の
青く瞬く地球にひとり


自由詩 400光年 Copyright さつき 2010-10-25 22:10:58
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