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うるわしき小間物店から

訪れし店
品ありて面白し
皿・造花・カバン

今日は雪ちらつき
妻ととも品を選ぶ
火曜日、本を読みたし

詩ができてゆく
昼下がり
枯れ木に残る葉
 ....
湖のほとり

水面に揺らぐ波間に鴨泳ぎ神おわします琵琶の湖かも

山かすむ対岸の雲眺めつつ今日も二人でささやかな席

テーブルにコーヒー二つ今日もまた喫茶に興ず夫婦のきずな

青草が緑 ....
薄暮してコーヒー・カップに話し合うそばかす増ゆ妻冬支度

ぬばたまのくろかみのつま伝道で陽に照らされて雀斑のふゆ

午後5時の自動車屋の店先で待つ間の妻のドフトエフスキー
バックシャンなら

雨降りの金曜日
待合室に
見かけし彼女
名も知らず
長い髪の毛

病気なのだろうな
ひどいのかな
薬の調剤の合間に
彼女のことを思う

窓外を見れば
し ....
山道を行く
 
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある

オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む

敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫

山道はなだらか ....
秋風に

どうしてか白き花咲く蕎麦の花食料になる花は素朴だ

萩の花庭に散りいてゆうこくの秋風が吹き妻と帰宅す

ローマ書を書き写しつつ楽しみて次は更級日記写さむ

未来には何が待つか ....


 朝目覚む
 早き時刻
 妻に声をかく
 名を呼べど答えず
 名をもう一度呼ぶ
 目を開けず
 もしやとよく顔を見る
 もしやと閉じた
 目を開いてみる
 妻にっこり笑みて ....
殿上 童さんの生田 稔さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うるわしき小間物店から- 生田 稔自由詩10*11-12-27
湖のほとり- 生田 稔短歌411-12-8
薄暮- 生田 稔短歌211-12-8
バックシャンなら- 生田 稔自由詩311-12-3
山道をゆく- 生田 稔短歌1011-11-28
秋風に- 生田 稔短歌7*11-9-12
- 生田 稔自由詩1411-8-2

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