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ちんぷんかんぷんの糸が
くちびるの前でもつれて
おかしなことになっている
ちんぷんかんぷんと
口に出して言えば言うほど
糸はもつれていく
ちんぷんかんぷんは
もつれた糸だ
小魚 ....
のこのこ2本のえんぴつが
ノートのはじっこから出てきました
詩なんて書くのはよしにして
今夜は夕焼けの夢を見ましょう
下手な詩は
ぼわぼわ炎で焼きましょう
くるり くるくる
....
あの人は
私の幸いをただ祈ると言った
けれどもし
私が彼女を不幸にしたまま
幸せになったなら
あの人は私を憎むだろう
あの人が幸せになれるだけ
私は不幸でも構わない
....
はらはらと
夜更けに散った
恋の花
あの人は
トルコ石を身にまとい
今も汗をかいて眠っているらしい
一人ベッドの上に投げ出され
あの人の面影を慕う私に
春の陽気が
残酷なほど ....
またあなたは人生に躓いたと
悲しんでいますか?
あなたは本当は主人に祝福されているのに
あなたは泪を零しますか?
いい大人でしょう?
主があなたに報いてくださることを
しっかり心に留めてく ....
カタコトカタコト カタコトカタコト
ホキャ
ホキャ
ホキャ
鎮めて
誰か僕を鎮めて
キミでもいい
薬 ....
Throwing away a bank into a trash can
Filling a notebook 2 pages
Fixing a broken washing machi ....
湧き水の底から
三日月が現れて
私に問うた
空の寿命はいかほど?
さあ
太陽にも相談しませんと
何とも言えません
太陽は山の端に隠れる最中で
やさしく
月と太陽がかき ....
美しいターニャご自慢のおへそ
モンテヴェルディーの宗教音楽のようだ
禁欲的であり
パンクロックのようでもある
敢えて言うと
退廃的というよりは
健康的だ
忘れられない
20 ....
雨粒に濡れる蜘蛛の巣
行き交う車のワイパーは
静かに動いている
食べ残しのとうもろこしを卓に見
私は夏の訪れにについて
思いを巡らす
齢を重ねても
全く同じ夏は来ない
ただその ....
睡魔の中で詩を書いている
まだ見ぬ1行を探して
視界は夢の中へと入っていき
詩を書いている
明るい緑色の柑橘系アルコールに酔い
体は蒸気する
暑さの中で目が覚める
ペンを握る
....
祈りとは
神に語りかけること
畏怖と親愛と
そう相容れない想いが
ひとところにあるもの
空が砕かれて鳩が羽ばたくように
割れんばかりの祝福をください
もし私にその価値があるなら
そ ....
あなたが僕の夢に現れなくなって
ひと時が経ちます
幾度あなたの御姿が
僕を切なくさせたでしょう
僕の思い描くあなたの像が
西から東へと傾き
照れたように笑っています
お母さん
....
ぐんにゃり ぽっぽ
雪の草原を 女は
赤い着物着て
歩いたのだ
ちらほら雪は降ったのだ
女は倒れて
吐いたのだ
赤い血を
青白い空が覆いかぶさる
女は血を指先でなぞりながら言った ....
ひと昔前
電子の森ですれ違った人がいる
早くにお母さまを亡くされ
病弱な彼は
小さな町で古本屋を営んでいた
古いエレクトーンの音を聴いていると
彼の一句が思い起こされてきて
切なくな ....
余がルクセンブルグのハイデルカイアットホテルに滞在の折り
夜の列車が汽笛を鳴らしてコーマ駅を出発するのが聞こえた
ホテルの二階 赤茶けた電話機に接続すると
余はコンピュータースクリーンにコード ....
めくるめく展開する青
それは淡い水彩画で描かれた
青いヌードだった
彼女のくれた画集の傍らで
煙草くゆらす僕
灰色が包み込んでいく涼し気な青の女体
けして君を汚したりはしない
....
ランブルのデミタスを
すするように飲むと
僕の舌先に
震えるような秋が来た
ドミ二クチノの蒼い絵が
氷のように冷たく見え
飲み干して
しばらく歓談していても
僕の胸のうちの秋は
....
新幹線のぞみ22号で
トンネルも
山も
街も
風景をシャッフルだ
ああ
僕は恋人に逢いに行く
携帯のメールも
僕のはやる心も
空に弾けて
砕けそう
銀緑の光線が
四 ....
告白します。
ぼくは詩の書けない詩人なんです。
歌わず
炎の中の薔薇のように燃えもせず
気の抜けたペリエのような者に過ぎません
涙でいっぱいになった空から
雫が落ちてくるのを見なが ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した
「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」
カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....