ぐんにゃり ぽっぽ
けんご

ぐんにゃり ぽっぽ
雪の草原を 女は
赤い着物着て
歩いたのだ
ちらほら雪は降ったのだ
女は倒れて
吐いたのだ
赤い血を
青白い空が覆いかぶさる
女は血を指先でなぞりながら言ったのだ
「生きたい。生きたい。
あの人もいるし、
よくなって、仕事だってしたい。」
雪の草原は白と赤
ちらほら雪は落ちてくる



自由詩 ぐんにゃり ぽっぽ Copyright けんご 2006-03-16 17:05:58
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