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私は油性ペンが好きな時もある
泣きながら書いた手紙
泣きながら書いた詩
涙がこぼれ落ちても
にじまないから

私は油性ペンが嫌いな時もある
「これは私のものです」という印に
布に名前を ....
わたくしは わたくし以上ではなく
わたくし 以下でもありません
わたくしは わたくし そのものです

本当の わたくし とは 幻影です
いつでも どこでも わたくしは
わたくし そのものな ....
そんなことがあったなんて
知らなくて ごめんなさいね

気負わない心使いの言葉が流れ
私のおどおどした心境は去った
代わりに目前の2人の
懐の暖かみが入り込んだ

仲人さんにお会いした ....
木立ちを仰げば見える
無数の青空の断片
見捨てられたと思っていた
ずっとずっとそう思っていた

視界いっぱいの青空に
迷うことなく走り寄る
青空に抱擁される

感覚は取り戻されるだろ ....
私を中止
銀行も郵便局も宅配便も
逃げたりなんかしないはず

私を中止
いくらか家事をしなくたって
後ですれば済むこと
そういえば子供の頃
一生家事をすると思うと
気が遠くなった
 ....
その小窓の外の風景に目を向けた

その小窓の外の風景は切り取られていた

その小窓の外の風景に対して額縁を認めた

その小窓の外の風景をコーヒーを飲みながら観賞した

その小窓の外の風 ....
目覚め
長針が4回まわる
淀みから助けられた

目を見開く
気になる
気になる
ただそれだけ
そんな中でも幾らかは
生活を繰り広げる

労働
長針が5回まわる
疲労感から助け ....
私にとってあなたは特別な存在
その雄大さ故に私達を翻弄する
あなたの巨大さで世界を見ると
私なんて砂の一粒とも同等だろう

そういえば
火星にあなたが居た痕跡があると聞いた
本当なの?
 ....
じいちゃん戦争に行った
ただの農民だったのに
軍服を着せられた
私には
じいちゃんに何があったかわからない
わかっている事と言えば
セレベス海にて戦死
享年27歳

カート・コバーン ....
あの絵画
王と王妃になる
複雑な視線の交差が生み出す
捕らえきれない空間に身を置く

ひとつの快楽

あの絵画 
カメラを覗いたように思える
何気ない日常のはずが
静謐な空気を帯び ....
みんなの詩ポツリポツリと
読み始めたよ
詩って輝くものだと思った
みんなの詩を読むことが
もっと楽しくなるだろうなと思ったよ
これからも読ませてくださいね

でもね まだね
勇気が足り ....
欠けたナイフの行き先
輝く草原に花はない
標高四千メートル
ファンヒーターが止まる
薄っぺらな空気

ギリシャ彫刻
三毛猫の性別
出現しないDNA情報
原子のエネルギー

螺旋状 ....
彼と彼女
闇の中出会った
手探りで触れた
お互いの手

黄金の輝きさえも
身を潜めるような
光の洪水

彼と彼女
闇が去り
見詰め合う

何事にも代えがたい



 ....
子宮にて

二人で過ごした

十月十日

ATGCが合致

希望

絶望

母の無念

父の断念

祖父母の・・・

私は

戸棚の中の

ミイラ

3 ....
お隣さん雨戸をガラガラ開ける
随分早いな
眠れないでいた私
もうそんな時間なのか

ギシギシいう身体を起こして
私は雨戸をガラガラ開ける
音の割にスルスル動く

すると一面に

 ....
猫のチャチャが居ないというもどかしさ
この世の一部を占めていたけど
もう空間を占拠していない
改めて嫌な確認をした
みんな空気を掻き分け存在する
尽きた者は広がっていく

猫のチャチャの ....
ロボットよりも平坦な話し方

朝の会話

「シンパイシナイデカイシャニイッテ」
「その声で言われても説得力ないんだけど」

ハナスとにかく話ス
抑揚を探さなければ

夕方の会話
 ....
私はしまい過ぎて失くしてしまう
大切なものほど奥へ奥へ
しまい込んでしまう

いざ必要な時が来ると
どこにしまったかオロオロする
探さなければ間に合わない

記憶のかけらを
ひとつひ ....
キメラのようなポインセチア
街が赤と緑に埋めつくされる
寒さにも打ち勝ってしまうような
人々の嬉々とした振る舞い

流れている音楽
この季節になると
ヘビーローテーション
年々感動は薄 ....
フランスパンを食べ終えた
皿にできたパンくずの水玉模様
コーヒーを飲みながら見つめている

隣りの席に座っているカップル
若く楽しげで
物憂げな私に
新鮮な印象を与えた

反対側の席 ....
私は魅せられていた

催事場へ行き
アウトレットに行き
古着屋にも行った
たくさんの服を見た
でも買ったのはわずか
使ったお金もわずか

それでも楽しかった
楽しかった分
閉店時 ....
しかめっ面しながら
白いノートを探した

理由もなくグルグルイライラしていた
パソコンを何度も何度もリロード
したりしながら
やることないかなと

そう願っていた

最近になってよ ....
詩を書くの初心者の私でも誰かに読んで欲しいと思うの

小さなノートに書いて読んでくれそうな人に渡すとね
興味がある人は目が変わるのがわかる
でも興味がない人には断られる

あたりまえだけど ....
氷の路は歩けない
限りなく平らな氷の路では
立つこともままならない
ピュア過ぎる

ザラザラした表面の路で
初めて立つことができる
程好い汚れは必要だ

立った私は歩こうとする
条 ....
私はつぶやくように話す
わずかに空気を振動させる
相手の目を見ながら
時に目をそらしながら
言葉を発する

私の声は1秒先に居る人には
届かないだろう
閃光の後の
雷鳴の間を数えた
 ....
「天国へ行ったんだよ」
空気が凍てついた
父は泣き
母は泣き
私も泣いた

小さな体で16年がんばった
私は子猫の時チャチャと名付けた
みんなでチャチャと呼ぶと
家が明るくなると思っ ....
私にはわからない
なぜあなたは私が好きなものを嫌うのか
あなたが思う23才の私はもうどこにもいない
四季を重ね私は私ではなくなった

あなたにはわからない
今の私がどういう私なのか
昔の ....
崩れそうな自分を見つめる私
震える体を音楽にぶつける
孤独感が降り積もり雪崩をを起こしそうだ
音に注意を向けているから崩れていないのだろうか

崩れそうな自分を見つめる私
隣に横たわってい ....
白い箱が届いた

梱包された神秘

なぜ箱を開ける時

こうもワクワクするのか

温もりを感じる新聞紙

オレンジ色が視覚を通して

喜びに変わった

一面のオレンジ色は
 ....
西日の差すベッドに横たわる

突如虚無感に襲われ

足元に広大な奈落の

淵にかろうじてゆらゆらと

立つ私が実在する

現実ではないと思いたい

そんな思いとはうらはらに
 ....
ペポパンプさんの小川麻由美さんおすすめリスト(43)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
油性ペン- 小川麻由 ...自由詩9*12-11-13
わたくし- 小川麻由 ...自由詩3*11-8-21
わからないものはわからない- 小川麻由 ...自由詩2*11-8-16
青空- 小川麻由 ...自由詩4*11-8-3
中止- 小川麻由 ...自由詩3*11-2-16
風景- 小川麻由 ...自由詩2*11-2-15
サングラスが欲しい- 小川麻由 ...自由詩2*11-2-14
あなたが居ないことには私達は始まらない- 小川麻由 ...自由詩4*11-2-12
戦争は終わっていない- 小川麻由 ...自由詩5*11-2-6
はじまりの14才- 小川麻由 ...自由詩1*11-2-6
詩を読むということ- 小川麻由 ...自由詩4*11-2-4
欠如の美- 小川麻由 ...自由詩3*11-2-4
祝福- 小川麻由 ...自由詩1*11-1-28
一卵性双生児- 小川麻由 ...自由詩2*11-1-25
雨戸- 小川麻由 ...自由詩1*11-1-25
実家にて- 小川麻由 ...自由詩2*11-1-16
ヨクヨウ- 小川麻由 ...自由詩2*10-12-26
お片づけ- 小川麻由 ...自由詩4*10-12-26
通り過ぎる- 小川麻由 ...自由詩2*10-12-25
非日常的なレストラン- 小川麻由 ...自由詩3*10-12-14
- 小川麻由 ...自由詩1*10-12-13
詩を書くということ_その2- 小川麻由 ...自由詩1*10-12-13
詩を書くということ- 小川麻由 ...自由詩7*10-12-6
- 小川麻由 ...自由詩2*10-12-6
空気- 小川麻由 ...自由詩3*10-12-5
悲しみが訪れた- 小川麻由 ...自由詩4*10-12-4
簡単なことなんだよ- 小川麻由 ...自由詩1*10-12-3
深夜のディズニーシー- 小川麻由 ...自由詩4*10-12-2
感謝- 小川麻由 ...自由詩1*10-11-28
虚無- 小川麻由 ...自由詩1*10-11-24

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