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軌跡描いて駆け抜ける青
鼓膜に響く歌声
揺さ振られて
膨張する熱は
見えない鎖を熔かしていく
震えて
怖がって
瞳閉じて
誰かが背中押すのを待っていた
恋 ....
『狂おしいほど』
『気が触れそうなほど』
どんな言葉を費やしても
陳腐にしか聞こえない
早くなる鼓動
貴方以外に向ける意識なんてもったいない
ただただ呼吸困難なの
全神経 ....
届かない
あんたに触れたい指先は
夜に搦め捕られる
張り付く空気には微かな花の香
見遣った窓には真ん丸には足りない上弦の月が浮かぶ
あんたは今、誰と愛でているんだろう?
誰 ....
――薄氷の空
貴女を攫う雪の華が綺麗で
ただ見つめることしかできない
世界を彩った、鮮やかな白
凍える大気
震える太陽
足下の街並みは雪に沈む
何一つ変わ ....
空を朱に染め、
太陽が堕ちる
キミを失う世界で
僕は怯えている
絵空事の未来描いてた
瞳閉じたまま崖を行くような
愚かで自由な旅路
繋いだ手の熱があれば
何も怖くなかっ ....
足音忍ばせ獲物に近づく
シルエットはしなやかなBLACK CAT
月の粉を散らしたネイル
纏う香りはスノウフレーク
イチミリの隙もなく磨き上げて
すべてはココから
MISSION ....
骨ばった指が刻むリズムに
新しい何かが湧き上がる
一つずつ組み立てられた細胞
その隅々に貴方が浸透していく
疲れた顔も
満足げな顔も
近くで見ていた
どんなことが起こった ....
貴方が囁く愛の言葉なんて
もう要らない
それが真実のものだなんて
思わない
切れる寸前の蛍光灯のような
途切れ途切れの白い光に手を伸ばす
この耳に届く頃には
誰かのノ ....
fallin', fallin', fallin'
夢に堕ちていくのか
現実に落とされていくのか
曖昧な境界線は
貴方の体温だけを明確にする
スパークする光
流星の歌声
....
どんなにダメだと言われたって
どんなに許されないと言われたって
もう出会ってしまったから
なんにも手につかない
なんにも考えられない
アナタ以外は見えないし
アナタ以外は見 ....
ふと見上げたソラ
あの日と同じで
だけど違うんだね
変わらない
微笑み一つ。
ゆるやかに増す
幸せ一つ。
昨日と今日と明日と
キミと一緒にソラの下
キミと ....
高い高い空
目指してさ
羽ばたいていこうよ
遠い遠い空
忘れちゃいけない
どこまでも続いていること
私たちには翼はないけれど
一歩踏み出せば、
数センチ
確実に近づいている
....
窓を打つ鬱陶しい雨も
君を引き止める口実になれば
他愛もない話と
少しのアルコール
それぐらいしか用意できないけれど
君が笑ってくれるなら
踊る雨粒も
薄暗い街も ....
藍色の街を見下ろす丘で
声もなく涙する背中は壊れそう
届かない光へと
変わらぬ愛を歌う
あの時から目が離せなくなった
くだらない誓い
見え透いた嘘
荊で織られた鎖と檻と
....
揺れるカーテン
蝉の声を溶かした生温い風
ドアの向こうの足音
吹奏楽部が奏でるBGM
部屋を満たす
石鹸と消毒薬の匂い
勘違いさせたのはアナタだから
熱に浮か ....
手を伸ばしても届かないって識っているからさ
ちょっとだけ黙っててくんない?
頭も良くないし、
難しいことから逃げんの得意だけどさ
とりあえず諦め悪いんだよね
手を伸ば ....
致命傷
バラバラに散らばった
透明な欠片たち
振り返らないキミの背中が
歪んで見えるよ
臆病な僕は
ただ立ち尽くすばかり
時がキミを過去にしていくこと
今から怖れている ....
ねぇDr.
教えてよ
水晶体に描かれた景色
でたらめな人の群れ
電気信号に変換して
サーチ始めるtrigger
その消し去り方を
鼓膜を震わせた振動
空気の波
神 ....
見上げれば、空は青く
明日のことはおろか
一呼吸先でさえ、不確かだってことに
鈍感だったのかもしれない
足元の奇跡は
叫びたくなるほど脆いというのに
気がつかずにはしゃいでいた ....
{引用=―― {ルビ東風=こち}吹かば 匂ひをこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ ――}
行かないで
行かないで
こんな恋文なんて要らな ....
白、という色は感覚を鈍らせる。
粉雪が踊る
大地も空も空気さえも、息をひそめた世界で
ただ、そこに在るというだけで
乱暴なまでに視線を奪う
ただ一人の愛しい人
瞬きすら惜し ....
キレイ、と。
キミの呟く声
茜に染まっていく
青の下
僕の右隣
キミの笑顔も茜に染まる
揺れる緑の葉
浮かぶ月は白
雲に混ざりゆく灰
鮮やかなキオク
....
ひどく清々しいわ
この青い青い空を蹴り飛ばしたいぐらい
ねぇ、聞こえている?
赤い赤い花が似合うって言ってくれたわね
私の嫌いな、赤
貴方が残す、赤
愛しさと憎しみの色だとでも ....
ココロ、ぽっかり
開いた穴
何で埋めよう?
手持ちのアイテムは
ため息に汚染中
ココロ、じんわり
麻痺した穴
何を失った?
痛みは遠いところから
私を責める
....
――誰といたの?
誰といるの?
薄い愛を囁く
熱い舌
哀れに自惚れる鼓動を
愚かだと嗤ってくださいませ
眼差し、温かく
増していく、黒
貴方のペースに引き込まれ ....
雪が降り積もるように
月が満ちていくように
アナタのことばかり考えているよ
雪が融けていくように
月が欠けていくように
頼りないものだとしても
どうか忘れないでいて
....
――しゅるり。
白いシャツが微かに鳴いて
仄かに上気した首筋
淡い名残の花
貴方は未だ気づかぬ儚い枷
――とくり。
夜気に熱を奪われて
冷えたシャツ越しに
....
はしゃいだ声
駆け上がる青空の階段
――あの時の君の瞳には
何が映っていたのかな――
朱の鎖を引きちぎった僕たち
季節外れの雪と
月のない夜に息をひそめ
温もり分 ....
雨に濡れた頬も現実味を失い
胸に残る
鋭さを増した痛み
確かな傷痕
手の届かない方へ消えていく
長く伸びた影に
小さくさよならを
世界を欺いて
偽物の愛に
身を焦がし ....
ほんの少し
ほんの少し
歩幅が違っていただけだよ
ほんの少し
ほんの少し
呼吸が違っていただけだよ
あなたが優しいこと
あの子も知っている
あなたの痛み
あの ....