旅立ち
佐藤伊織

誰もが自分が生きることが
よくわからなくて

誰もが自分でない誰かが
大切で

そして誰もが
心に冷たいものが流れている




「いつだって歩き出せる。」

そう言って
光の中へと消えていった

いつだって 少年、少女は
光の中へと消えていってしまう

ここではないどこかへ
自分のいきることをしに
それぞれのいきかたで




誰もが自分が生きることが
よくわからなくて

誰もが自分でない誰かが
大切で

そして誰もが
心に冷たいものが流れている
















自由詩 旅立ち Copyright 佐藤伊織 2011-09-24 21:18:32
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