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多くの者が目覚めている素振りで その実眠っており
自らの生きながらの眠りから解き放たれることは少ない
多くの者が意識的に また無意識の内に
背負わされている日々と歴史の車輪の歯車に
無自覚に飲 ....
不恰好な全身の告白でお前と私は
平たく言えば敢えて摩擦を 生じさせているだけ
消費し合っているだけ
歪み合い 奪い合い 小さく
殺し合っている
そうすることで まるで二つが一つに溶け合ってい ....
今も変わらず
お前は其処に 在るのだけれど
私はお前の開き方を忘れてしまった
お前と語らう固有の光のような言葉を話せなくなった

お前は其処に今も 居るのだけれど
「こんなに……!」という ....
きみの投げた小石の波紋は小さい……のかも知れない

ぼくの発したひと声は
きみにとっては不可解……な言葉なのかも知れない

輝ける明日なんか来ない……のかも知れない

きみの涙はたったひ ....
 泉の下にわたしの心があって
 水を通して わたしは息づく世界を感じていた
 風が起こり 日が陰ろうとも
 何年もの間
 いつも涙目のわたし
 ほんとのことなど 知らないままだった

  ....
 消失に見えて 絶えず繰り返しているもの
 見えなくなったと見せかけて
 心には根深く残っている
 が 全く其処になかった……或いはないものとして
 処理されているもの
 そう処理され続けて ....
 君は僕の手のなかで息づき育ち
 あどけない眼差しを世界へ……僕へと向けていた

 余りにもそれが無防備で いたいけで
 愛おしく 慈しんで
 叶うことなら 僕は君を盲目的に
 手のなかに ....
心が千々に千切れて
折れて砕けて どうにもならない
そんな日であっても

ただ偏に それはあなたのため
私は薔薇のように 装い
百合のように 優しい微笑を住まわせよう

喩え それが心 ....
わたしの心に 雨が降る
ひんやりとした それでいて どこか懐かしい
優しい声色を帯びた 翠の滴が
わたしの心をよぎっていく

止むことなき 兵士の流血のように
途切れることもない 恋人たち ....
僕は雨を待っていた
長い間砂漠となっていた心の中で
僕は 『欲しい』と口にしなかった
涙だけを糧に過ごした
黒いインクにそれを混ぜて
別の夢を紙上に起こした
別の夢想を組み立て 陳列した
 ....
私は私を
引き受けてくれ
だなんて言えない
丸ごと飲み込んでくれ
だなんて望めない

 みんなが自分
 で 手一杯だ

ありのまま
って なにさ?
ありのまま
が 私にとって
 ....
住処を追われた小鹿のように
今はなき原生林の幻のように
美しい残像だけを (それは一瞬閃く鱗粉のよう)
空へ 大地へ 漂わせて 去る時間は……私は
何者かによって 締め出されたのか
それとも ....
君の優しい声が鼓膜に響く

諦めよう、と 睫と睫に囲まれた風景 遮断する心づもりでいたんだ 僕は
パシャッパシャッ……乾いたシャッター音響かせて
瞳の向こう側 身を捩る動体
“あちら”は作り ....
 赤いルージュで 待ったをかけた
 絶望 弱音 告白 悲哀
 喉元を通り過ぎそうになった頃
 造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
 だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
『居なくなる』って自殺みたいだ
其処に並んだ体の良い言葉たちから
『。』を無理矢理剥ぎ取ったような 途端
奇怪さとむず痒さが僕の胸に横たわる
ふてぶてしく
『ほら僕 こんなに……こ〜んなに』 ....
 仮面をした、まま 僕らは二人
 キスした 抱き合った
 仮面越しに 互いの熱、を感じながら
 も 指先の感触一つ
 探り当てることが出来ない 見つけられない
 悲しい程 隔てられた
 叫 ....
 君に好きと告げるのに あたしは言葉しか持ち得なかった
 柔らかい口付けもない 抱擁も出来ない
 体を持たない 文字である あたしには
 素足でタタタッと 駆け抜ける 白い紙上を
 “此処”か ....
 きっと僕ら 互いに
 いつだって 一方通行
 「君の事など構うものか」の、お得意の戦法……手法
 コミュニケーション(?) のような意思疎通で
 身勝手に 互いに相手を カテゴライズ……(臆 ....
 ちっちゃな小人がテクテク
 あたしのココから 彼方君の
 君たちのハートへ向かって歩く
 沢山の形を抱えて 色とりどりの気持ちおぶって 持ち上げて
 息切れしながら 『大好き』を背負う
  ....
 ジリジリと焼かれてみたいんだろ?
 噎(む)せ返るよう 夏の視線に
 押し潰されてみたいんだろ? 粉々に粉砕されて
 ジリジリと焼け爛れた 熱の中に紛れ込みたい……混じり合いたいんだろう? 
 ....
 人知れず泣いてた

ボクには多分 現実感覚なんてワカラナイ……歩けない
いつもボクは 細っこい脚……しかも そう こんな風に風に びっこを引いて
しかも 迷って 前進してゆくから (時に)  ....
(たった) ひとつの恋が終わった
幻のような希望(ゆめ)だった
輪郭のない花のように 靄のかかった
触れても 最早響く筈もない……時代錯誤の旋律のような それは
調律師の手元離れて久しい 幻影 ....
 「私のポエジー」という女は酷く睡眠好きだ
 夜毎強いアルコールに酩酊して
 朝の光じゃ呼び出し不能
 原稿用紙の幾重にも重ねられた白いシーツの下 そのまた奥の奥……下の方で
 美麗にして妖艶 ....
 君のクチビル お喋りな小鳥
 喧嘩中のときは プンプン!
 凡そ美麗とは言えない音符を嘴から吐き出している
 (その) サマーコートの羽音からは不可解な羽ばたき
 喧嘩中の癖にくっつき虫みた ....
 僕たち・星は傷付きながらも 光っている
 君たちの愛する このラピスラズリの大宇宙中
 僕ら 大好きな人や 仲良しな人と引き離された
 ……いや 違うな
 僕らは進んで バイバイしたんだ
 ....
 指先から不可視の(しかし、それは或る者らにとっては銀色に光る)糸
 幾つもの繊細なる撓る糸、弛ませ垂らした
 撓らせては 垂らした
 道という道 道のない道へまで
 私は眉間から七変化する糸 ....
あの小さな恋が終わって
零したのは少なからずの涙
残ったのは心地よい 何処かしら懐かしい 小さな切なさでした
けれど この大きな恋が終わって
零したのは数え切れない笑い
私がせっせと私の中で ....
肌寒い冬の日であっても
それが淋しい雨の午後でも
探して下さい
一縷の柔らかな陽射し
あなたを誘(いざな)う一陣の
甘い風の香
ふいに足を踏み出して 旅してみたいと思うまで
両方の耳を澄 ....
 母さん あの青い鳥 緑の小鳥は一体何を探して飛ぶの?

  ……それは坊や 鳥はあの青い空の そのまた下の青い空の中
  仕舞い込まれた宝物を毎日かいさぐって飛んでいるのよ

 母さ ....
覚えている?
遠い遠いあの昔
あなたもわたしも 一人残らず
(胸を張っても良いわ) 皆裸のビーナスだった
つんと澄ましたそよ風とお気に召すまま たむろして
竹やぶの中を心は解け 駆けて行った ....
ペポパンプさんのきりえしふみさんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暗示- きりえし ...自由詩211-5-30
抱擁と接吻- きりえし ...自由詩211-5-30
- きりえし ...自由詩411-5-14
プロローグ- きりえし ...自由詩211-5-9
恋の脅威- きりえし ...自由詩410-11-22
さようならの横顔- きりえし ...自由詩4*10-11-22
神の似姿- きりえし ...自由詩2*10-11-22
私の涙をあなたは知らなくていい- きりえし ...自由詩1*10-11-14
わたしの心に雨が降る- きりえし ...自由詩2*10-11-14
僕は雨を待っていた- きりえし ...自由詩3*10-7-9
ただあるがまま- きりえし ...自由詩1*10-7-9
原型- きりえし ...自由詩309-7-14
君の優しい声が鼓膜に響く- きりえし ...自由詩3*09-7-9
恋愛未満- きりえし ...自由詩3*09-4-1
- きりえし ...自由詩5*09-2-22
愛読者、書- きりえし ...自由詩3*08-9-29
君に好きと告げるのにあたしは文字しか- きりえし ...自由詩4*08-9-29
辿れ輪郭- きりえし ...自由詩2*08-9-20
無数の小人がテクテク歩く- きりえし ...自由詩3*08-8-17
朱夏- きりえし ...自由詩3*08-6-17
臆病- きりえし ...自由詩3*08-6-6
薄明- きりえし ...自由詩4*08-6-5
ポエジーの目覚めの頃- きりえし ...自由詩2*08-3-11
でも愛らしい乙女- きりえし ...自由詩4*07-7-23
星がキラキラ輝いている〜小話仕掛けの物語詩〜- きりえし ...自由詩2*07-7-21
- きりえし ...自由詩4*07-7-20
蝶変化- きりえし ...自由詩10*07-1-8
希望の詩- きりえし ...自由詩9*06-11-18
希望の小鳥〜詩的小話〜- きりえし ...未詩・独白6*06-11-5
田舎町の女の子- きりえし ...自由詩7*06-10-29

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