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とにかくまるなのだ
そうして
なんだかとぎれとぎれの
まるを描いて
完璧だよ
世界はまだ3ミリメートルくらいで
幾何学的な空に浮いていた
そのアウトラインもまるだった
あな ....
風が吹いている気がする
おとないの人の
逆光線に佇む
寒々しい玄関に
しろい心を覚える
冬雲のその
質量感の無さが妙に泣けるね
煙突から
軽く上ってゆく水蒸気を見ている
お昼に家に帰ると
小さな声で
ただいまを言った
黒いスカートの
ペタペタの
遠くで
おかえりの声する
廊下は冷たく
長く
知らない絵のある
知らない声の
おかえりは
うらの ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ
今日の
銀色の
やなぎ
のめ
銀色の
のはら
のうえ
のゆき
銀色の
のばと
のむれ
のみち
....
まわるる
よるわる
干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった
膨張している
十
日
間
収縮の二十日間
回転中
カレンダーの日付を ....
うっすらとした
指紋が残る
小さな
背徳ばかりで出来た
フォンダンの中から
青銅のさかなが跳ね上がる
冷気の中で始まってしまった
運動会
知らないプログラムを
延々と放送して
....
アスファルトは
いまもなお
死後硬直
から
逃れられることが出来ず
深々と刻まれて
轍でコッカク
を保った
その下
の
黒い
焦土の
においを
塗りつける
コッカク標本
....
現代詩フォーラムに投稿を始めて、もうすぐ(あと一ヶ月と少し)一年になります。
なんだろうな、実はずっと自分を語る「随筆」とかそういうの苦手でしょうがなかった時期があって、人のを読むのはいいん ....
稲の花
誰にも観られることなく
知られることなく
散ってゆくよ
闇に浮かぶ
百合でさえほらこんなに
観られたがり屋
なのに
散ってゆく
ひとひら
淡雪に似たその
手の ....
真夏の図書館では
人の歩く音や
本のペエジを開く音
キイをならす音などが
美しく
混ざり合っている
サリ サリ サリと
新しい音を作っている
サリ サリ サリ サリ
キリ キ ....
活動しない雲は
たいてい灰色をしている
海の上に
面倒くさそうな
固形物が
存在する
白い犬
がそれを見ている
黒い少年
がそれを見ている
そんな淀みの中の
なんでも ....
波打ち際に
打ち上げられた
白
い木の
生
の部分が
別の情報
に置き
換えられ
死
はそれを
流木へと
昇華していった
白
い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
ことと
置いた所から
緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで
両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....
借りたてのアパートの
白い壁の
ざらざらした
感触に
うつろな視線を投げかけている
手のひら
からはじまる
小さいメソッド
何時間も壁ばかり見つめています
することがないので ....
水の国に生まれ
綺麗な水を飲んだ
からだ
が穏やかに波打つ
朝のプールに浸されている
エンソサラシの個性
思考
思考は本を読まない
水を飲む
綺麗な水
今日
はじめて ....
クラシックの呟きに
大気までもが
眠ってしまう
信号機の
明滅する夜にも
確かにいる
歩いている
星が流れる
星を集める
夜という鳥は
光るものが好き
採ってきた
星を
....
ハルジョオンの咲く原の
明るい緑の草陰で
誰かが声をあげ
泣いている
白い帽子の
白いブラウスの
よく光ったまひるのできごと
日差しに焼けた肌が
深夜の電光に溶けている
胡瓜は
フルーツだろうか
という議論を
今し方
あの白い壁の向こうに聞いた
そうだ
もう
夕焼けのときめきが
透明な鴇色のレイヤーに ....
ペポパンプさんの塩崎みあきさんおすすめリスト
(18)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
まあるを描く
-
塩崎みあ ...
自由詩
2*
12-10-27
ある日
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
12-2-1
夏の遠さ
-
塩崎みあ ...
自由詩
7*
11-12-16
銀色の
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
11-11-27
転景/ふゆ
-
塩崎みあ ...
自由詩
8*
11-10-30
擦れてゆく雲に託す
-
塩崎みあ ...
自由詩
7*
11-9-7
カブトムシ観
-
塩崎みあ ...
自由詩
8*
11-8-17
自分を語るということ
-
塩崎みあ ...
散文(批評 ...
11*
11-8-10
いつの間にか
-
塩崎みあ ...
自由詩
2*
11-8-1
人と季節
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
11-7-28
コンクリィト製の堤防から見渡す故郷の印象
-
塩崎みあ ...
自由詩
8*
11-7-9
流木のある浜辺
-
塩崎みあ ...
自由詩
16*
11-7-3
茶碗
-
塩崎みあ ...
自由詩
11*
11-6-19
パーソナルスペース
-
塩崎みあ ...
自由詩
13*
11-5-20
新、と_らしさ
-
塩崎みあ ...
自由詩
6*
11-5-18
夜の仕わざ
-
塩崎みあ ...
自由詩
2*
10-12-27
山野
-
塩崎みあ ...
自由詩
3*
10-10-2
夏の温度
-
塩崎みあ ...
自由詩
5*
10-9-26
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