雨の庭
きりはらいをり

薄明るい午後2時の庭を眺めていた

晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか

熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
私の心は身体をはなれて
この雨の中
勝手に走り回っている


自由詩 雨の庭 Copyright きりはらいをり 2014-11-26 00:14:55
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