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Tシャツの
袖がほつれている
机の上に
うっすら埃が積もっている
髪の毛が床に数本
散らばっている
タコ足配線の行方が
どれも
わからなくて

ちいさな油断は
部屋に隙間を生んで ....
アラームは既に
スヌーズたぶん二回目

をあけても
すべてあけられない
からだぜんたいが
ひとしくねむい

無理やり
上半身をおこし
腰をひねる
ひねる

ゆるいあたまで ....
揺れる炎をみていると
なんだか
昨日のことを
思い出してしまいそう
なのに
目が離せないでいる

それは突然
空から降ってきた
おおきなトカゲ
翼の生えた
おおきなトカゲが火を吹 ....
整いすぎた飛行機雲と勘違いしたのは
電線に反射した一線の太陽
その奥に流れていく雲のはやさで
風向きと速度を予測する真似事

手元の時計は
一時をすこし回ったところ
乗りたかった電車は
 ....
急に来た
スパイスのつんとくる
どこから?
たぶん記憶から

わたしはこの匂いを
覚えていて
わたしはこの匂いを
覚えているし 知らなかったりする

それは(十円玉)を
覚えてい ....
午前四時
デスクライトに集まる仄明かりを
指でつまんでは
窓から捨てた
けれど
捨てても捨てても
それらは群がり
夜は徐々にまみれてしまう

冷えている
二度目の底で
私は起 ....
セミの上半身だけが
おちていました

体内に抱えていた
音は開放され
世界が
せかいのすべてが
共鳴室になったのです

ふるえるのは木々
波はゆらぎ
やがて雨を降らすでしょう
 ....
スニーカーを脱いで
靴下を丸めて
砂に埋まる指は
すこし
つめたい

服は着たまま
視線はとおくへ

からまった滑り台が
何本もうねうね
バッグの底の
イヤホンみたいに
沖の ....
キーボードのエンターとバックスペースの間
をみつめて三十秒、二十秒、十、五、時間の
感覚がのびていく、のびて、のびてのびて閉
じ込められる、閉じ込められた時間の中でわ
たしは泉の前に立つ、あな ....
封筒の端をハサミの片方で割いて
中身を確認すると
手紙の束が入っていました
一枚一枚丁寧にさくさく切っていくと
文字の欠片だけが残りました
あとはノリと台紙があれば
なんだって盗めそうなく ....
あなたは今
森の中にいます

薄暗く
湿った空気の中

どこかほこりっぽく
うまく息ができません

枝を折りながら
ぬかるんだ靴を前へ 前へ

あなたは今
森の中にいます
 ....
朝おきたら
すべて
なかったことになってますようにって
いのりながら
ねむるんです
なかったことになんか
なったことないんですけど

書き置きにしては長いメモ
一度くしゃくしゃにして ....
しろい床に置かれた名札付きひとつのハコ
そこにはふたつのいのちそれぞれが
部屋を出るほんとのほんとの直前に
それじゃ
余韻を残し振り返ってセルフィー
ルネへひとこと
そして雷鳴
つめたい ....
イコライザいじりすぎて低音キツイね
って
思いながら気温ひとけたの中をよろよろと

何もないところでころびそうになって
何かほんとうはあったんじゃないかって
何かのせいにしたくなるのやめた ....
ついて間もなく
ダブルクリックすると
まだ
なまぬるくて
どこかのだれかを感じた

空はつながっているって
たぶんほんとう(ですかね)
すこし
淀んでいるけど
ベニヤ板一枚
隔て ....
という一文が一字一句正確に
記載されていたかどうかは
覚えていないんですけど
とにかくなんだかそういう意味の言葉を
どこかのインターネットのページであるいは
どこかの図書館の片隅の何ページか ....
ふゆうするkawaiiを集めるには
どれぐらいおおきい虫取り網が必要なのでしょう
商店街をうおうさおうしていても
それらしいものはみつからなくてなんだか
ゆいいつの収穫といえば今
目の前の店 ....
たそがれを
使って
フリスビーをしよう
向こう岸までとばせたら
わたしのかち
ってことにして

たそがれを
まるめて
叩いてのばして
ハサミを駆使して切ってたら
なんだか
さみ ....
殿上 童さんのSeiaさんおすすめリスト(18)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あわない焦点- Seia自由詩216-3-28
靴下をはくまで- Seia自由詩416-2-29
ロゼッタ- Seia自由詩115-12-31
ハレーション- Seia自由詩315-12-14
待ち合わせ- Seia自由詩215-10-31
明け方の事故- Seia自由詩415-9-14
ひびがはいるまえに- Seia自由詩415-8-25
とけのこったすべりだい- Seia自由詩315-8-25
なにもない- Seia自由詩115-7-29
ワンサイド- Seia自由詩215-6-1
サトリ- Seia自由詩115-4-27
ほんとのはなし- Seia自由詩315-3-23
ヴァンダとルネ- Seia自由詩215-2-22
崩壊まであと- Seia自由詩215-1-26
あたらしいよかん- Seia自由詩314-12-22
キノコは重力を知っている- Seia自由詩214-11-24
kawaii(so)- Seia自由詩314-10-19
たそがれフリスビー- Seia自由詩414-8-29

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