超電撃少年
瑞海



この街は明るすぎるんだ
いつか電気回路ショートさせてやる

月がいつもより暗い気がする
きっと街が明るすぎて
目が眩んでいる

いつの間にか
僕は小さな稲妻を走らせることが
出来るようになってた
水がすごく苦手になった
停電しても僕の部屋だけ灯りがついてた

大きな刺激が身を焦がすと
小さなことを見逃す
そうやって僕は
ぼくを駄目にしてきた

灯りがついても
何も僕の存在を
照らさなかった

でもあの日は
初めて自分の周りが
稲妻より輝いて見えた

本当に僕に稲妻落っこちた

マシンガン持って
過呼吸になっていた街の彼女

傷だらけでも
世界で一番美しい
君だった



自由詩 超電撃少年 Copyright 瑞海 2014-11-27 00:06:59
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