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積み木を積み直す君
何度も繰り返す細い指先
終わりの無い道は
一周回って元にたどり着く
風のざわめきはいつも一定で
葉を散らす木々は何も言わず
鳥たちは最後の実りを
精一杯啄んでいる
 ....
雪の降るなかで
私は埋もれて
冷たい感触が
暖かい心を思い出させる

可愛い歌声は夜空を巡って
次の朝に届く時
蝋燭はもう片付けられて
静かな寝息に変わる
貴方の微笑みが
優しさに ....
酷く咳き込む夜は
細切れの夢を泳ぐ
咳の為に目が覚めて
また眠ってはまた咳き込む

「マスクを付けなくちゃいけないよ。」

夢なのか夫の声なのか
ふわふわと聴覚は曇り
暑くて堪らない ....
朝もやに 凍り付く指 溶けていく 灰色の水 空を飲み込み


あのクモに 貴方の言葉 投げつけた 私の糸で 受け止められず



少しずつ私の領域を脅かす貴方はまるで外来種
夕日が雲を赤く染める時
切り絵のような木々が
空に黒く浮かぶ

烏は寝床へ帰って行く
昼間は息を潜めていた虫たちが
あちこちで鳴き出す

冷たい風が部屋を吹き抜けた
金木犀の香りは無 ....
ちょっとだけ心が乱された夜は
冷たくなった風を胸一杯に吸い込む
澄んだ空には星がはっきりと浮かび
くびれに三つ星を並べたオリオン座が目の前に映る

今日もまた同じ日だった
ただ過ぎる日々に ....
今日の私は海のにおいがした
遠い記憶の中で
幼い私は人魚になる夢を見る
薄い水色の空は薄荷の味
シャボン玉が弾けた午後
濡れた手足で駆けながら
鱗ができるの待っている

今日が終わりに ....
窓から覗く月は
今日も黄色い三日月
先端が釣り針のように鋭く尖り
獲物を待っているかのよう

窓に腰掛けた私に
まだ冷たい夜風は衣服をすり抜け
かろうじて温もりを残した心に
簡単に侵入 ....
さようなら言葉達
私のちっぽけなボキャブラリーは
ずいぶん前に尽き果てた
書き連ねる文字は
すべて似たり寄ったりで
表現する風景も
どれも同じになってしまうから
ここで別れを告げましょう ....
今日は月が邪魔しないから
夜更かしをしよう
暗闇に紛れてしまえば
溶ける感覚に目を閉じて
私はもう何者でもなくなる

誰かと何時でも繋がれる
人工的な明かりは
電源を断ってしまえば
 ....
小さな手 小さな体 小さな足
大きな手 大きな体 大きな足
笑顔は同じ 違う匂い
寝顔は同じ 違う声

私はいつの間にか大きくなって
君もいつか大きくなる
私はいつか小さくなって
君は ....
雲一つない夜空なのに
空は月明かりで覆われている
川辺の茂みには無数の蛍の光
まるで星が避難してきたみたい

涼しい夜風が吹き渡る
真っ直ぐな道は
虫や蛙の鳴き声で満たされて
私の足音 ....
からからと 庭の枯れ葉は 風に舞い 集まってゆく 雪のように



チチチチと 小鳥は木の実 ついばんで 眺めるわたし 息をひそめて



ベランダに 小さな服が 並んでいる 冬の陽射 ....
キラキラ輝く
青や水色のビー玉
両手ですくって
光にかかげる

ビー玉の中は
青や緑や白や赤や
幾重にも色が混ざり
私は無意識に息を止める

これは朝顔ね
これは海藻
そしてこ ....
湖面の淵に座り
文字で満たされた水面を掬う
誰かの言葉が耳を貫いた
様々な感情が混ざりあった波は
さらさらと湖面を滑る

水面を覗きこんだ
私の白い肌は
言葉に出来なかった思いが赤く滲 ....
冬の日射しが 淡く部屋に溶け 影との対比に 霞む金魚鉢



寒い部屋 季節外れの 金魚鉢 私と同じ 空っぽのまま



雪うさぎ そっと沈めて 輝いて 溶けないでと 守る金魚鉢

 ....
白紙はいつまでも白紙のままで

書いては消されるアイデアの断片が

残る事なく散らかっている


昨日作った雪だるまは

半分溶けかけていた

滴る雫のひとつひとつに

私の ....
大切に 守った灯火 吹き消して 君は輝く 星になった



はらはらと 静かに踊る 雪に乗り 君は美しく 微笑んで



一握の 雪の重さに 涙して 名を呟いた 静かな朝に


 ....
優しさなら全部あげるから バファリンの代わりに 傍に置いてよ



何も言わずに ただ料理を平らげる 私はそれが嬉しかった



君の手は 無から有を 産み出して 無限の未来を 私にく ....
道を歩いていると
何人もの人とすれ違う。
どの人も違う。
平均の人なんていない。

交差点で立ち止まる。
点滅し始めた信号のリズムは、
過去の日々を巡って
軽い目眩。

自分を見失 ....
青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす

夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない



悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた



いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
悲しみを 満たした夜は 月明かり 星を眺めて 夜更かしをする



目隠しの 隙間から見た 日常に 僕らは居場所を 探している



小さな街に寄り添って 小鳥みたいに歌う 不器用な僕 ....
雲が白く山肌を覆う
そんな雨が途切れた夕方に
幻を見たような気がした
むせかえる夕立の後で
耳元で囁いた
その柔らかい息づかいが
脳裏に焼き付いて
繰り返すフラッシュバック
目眩の底に ....
虹の涙が透明だから 僕と君の泉は清く正しく



青春の 透明な恋 眩しくて もう出来ないと ジブリで悟る
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて



なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる



君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
雪の上に残る
踏みしめた足跡
一つ増えるごとに
私は素直な心を
取り戻していきます

小さかった手が
だんだんと大きくなるにつれ
大きな愛情から
逃げるように
離れた強がりの私は
 ....
姉さんが嫁ぐ日
外は真っ白な雪景色
綺麗な白無垢姿は
雪の中に輪郭を溶かし
唇にひいた
紅の色だけが際立っていた

姉さん
私の憧れの姉さん
なぜ悲しそうなの?
雪を被った椿に
 ....
空からおはじきが降った日
小さなうさぎが
震えていました

太陽の光を反射して
おはじきはキラキラと
七色に輝き
まるで
世界中の命のようです

皆は我先にと
おはじきを一つ受け ....
真っ白な ノートの上に 書く文字は 私の記憶の 旅をしている



思い人 お元気ですか 文字に込め 白い便箋 黒く染めゆく



冬空に 浮かぶ白雲 風に乗り 行方を見つめ 夕日が沈 ....
殿上 童さんのミツバチさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
積み木- ミツバチ自由詩316-2-24
雪の降るなかで- ミツバチ自由詩215-12-11
- ミツバチ自由詩314-11-29
外来種- ミツバチ短歌314-11-25
さようならがまだ寂しく耳に残るから- ミツバチ自由詩5*14-10-29
ちょっとだけ心が乱された夜は- ミツバチ自由詩214-10-26
今日の私は海のにおいがした- ミツバチ自由詩314-5-1
三日月- ミツバチ自由詩5*14-4-5
さようなら言葉達- ミツバチ自由詩313-10-11
今日は月が邪魔しないから、夜更かしをしよう- ミツバチ自由詩5*13-7-19
役割- ミツバチ自由詩3*13-7-13
夜の散歩- ミツバチ自由詩8*13-6-23
冬の日常- ミツバチ短歌313-1-17
- ミツバチ自由詩812-7-26
- ミツバチ自由詩8+*12-6-8
金魚鉢- ミツバチ短歌412-2-25
白紙- ミツバチ自由詩412-2-7
雪の重さ- ミツバチ短歌4*11-1-25
ラブレター- ミツバチ短歌7*11-1-5
チョコレート同盟企画「年末祭」_ペポパンプ&ミツバチ__「男 ...- ミツバチ自由詩510-12-31
夢の続きを- ミツバチ自由詩9*10-9-2
自由に- ミツバチ短歌13*10-7-29
不器用- ミツバチ短歌3*10-7-26
梅雨明け- ミツバチ自由詩7*10-7-17
透明- ミツバチ短歌7*10-7-16
サボテン- ミツバチ短歌5*10-7-8
足跡- ミツバチ自由詩22*10-2-2
椿- ミツバチ自由詩15*10-1-13
おはじき- ミツバチ自由詩14*10-1-10
- ミツバチ短歌8*10-1-3

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