ナミノリいらいら
ベルヤ

よせてはかえす
美々と蝉が歌い木陰に飛んだ
ホースいっぱい指で押さえ水を飛ばした
まっつぁおな空は雲飛ばし
僕は、いらっとする
ナミじゃあるまいし

いいかげんにしろってね
かたときも音は消えない

ジッと待つ
なにがそんなにモチベーション保つ
雑音ほど質が悪いこと考えたことあるの
なにもしてない
しらないでいる他者ら

黙ってうしろの黒い椅子に坐ってみてた

よせてはかえす
距離感かんじあって
近づくことはしない
身体がいらいらナミノリしても
夕暮れの空みて笑う
語らないさ
残るのは現実だから

ノイズに浮き出る汗を
この汗だくだくの
よせてはかえす
いら いら いら
ビビッとおいで

浜のナミの白砂をかき集め
とうとうここまできてしまった
ナミノリいらいら

言わせとけ

変らないくり返しに気づかない
しらないだけでずっとおなじこと
手を替え品を替えこねくりまわして
あたかも現実味あるかのようにその気になってる
そんなのって

大人気ない恥じらいだ
元気にしとれよ
そのままでいい

僕は勝手に
ナミノリいらいら

スルーする
現実の積み重ね
ゾクッとするほど
危なっかしい事実
残さず僕の中へ取り込む

おいで















自由詩 ナミノリいらいら Copyright ベルヤ 2010-08-05 01:12:11
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