文学的時間の中で
森の猫

その夜の朗読会は
かなり文学的雰囲気に
満ちていた

高名な古今東西の詩人の
名前がバンバン飛び交う

  あたしは・・・

この数年 詩集は買えど
ほとんど積読

欝は集中に欠け
少しでも
自分の感性に合わない
ものは
受けつけなく
なっている

  成長したい

思えば
10代に乱読した
数々の小説群が
今のあたしの作風を
ささえているだけなのかも
しれない

太宰・漱石・公房
ちょろ ちょろ・・・

赤毛のアン・シリーズ
アルセーヌルパン・シリーズ

田辺聖子
絵國香織
ステファニー・メイヤー

はまる
精読する

映像を想い浮かべながら
なんども
なんども


 あたしには文学を理解する
 脳はないかもしれない
 でも
 あたしには
 あたしにしか
 つづれないコトバがある
 その言霊を
 きょうも つづる

そう 言い放ち
静かに
愛を語る

確かで
不確かな
愛を

ちっとも文学的でない
脳で


自由詩 文学的時間の中で Copyright 森の猫 2010-11-12 08:43:54
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