最悪サイポーグ
こめ

最悪サイポーグにでもならないと

いけないらしいと医者にいわれたよ

偶然見付けた悪口でもうお腹が一杯だ

お金をいれてガチャポンを回してみたけど

出てきたカプセルには新しい

選択肢は増えていなかった

寝坊で遅刻したせいで

天国行きのチケットは買えなかったよ

いい加減もいいところだ

どうせくじ引きできまるのが

最終的な結果論

頼りないのはいつも震えているから

端から端までの距離をはかろたうとしたけれど

メジャーの長さが圧倒的にたりなかった

次から次に亡くしてしまって

見えなくなるのは未来の自分

ふらふらしながら走るトレインの

終点は火星の丁度後ろ側

無人駅で一人泣いているのは

みしらぬ女の子

理解できないのは

僕がお前を好きじゃないから

見下すのは好きじゃないし

見上げるのも好きじゃない

ただ真っ直ぐ向いて

貴方の顔の前にぼくの肩がくるくらいが

丁度良かった



自由詩 最悪サイポーグ Copyright こめ 2009-08-03 00:23:57
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