地球の花
朧月

舞う花びらはどこへいく
いつかはこの地に落ちるのに
しっかと根付いた木から離れ
ひとひら ひとひら 
散ってゆく

たとえふうわり飛べたとて
風のきまぐれにまどわされ
たとえひらひら飛べたとて
冷たい雨によりそわれ
たどる運命は下降線

舞う花びらよどこへいく
いつかは私もそのような
下降をたどる身になれど
今はこの地に立っている
花をながめて立っている

ひらひら舞い散る花びらは
なんの憂いも持ちはせぬ
落ちた場所へとその実をうつし
大地に抱かれて生きてゆく
青い地球の花として
いくどもいくども生きかえす



自由詩 地球の花 Copyright 朧月 2009-11-11 12:03:00
notebook Home 戻る