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ホットケーキのような単純な輪郭がほしい

かんたんになりたいのです
角をあつめて
丸くなって
かんたんになりたいのです

見てください
わたしはただの記号です
ひと筆がきの円だから
 ....
母親がくれたジャガイモとニンジンを洗い、味噌汁をつくる。泥がついている。うちの畑でとれたものだろう。でこぼことしたニンジンの表面をゆびさきでなぞっていると、すこし落ちつく。水と野菜の関係は、なんだかと .... 突風がふいたときに、持っている荷物を手放したいと思った。わたしは橋の上を歩いていて、右手にお気に入りの傘をさしていた。それを風が揺すっていくままに任せ、世界がどうなるのかを見てみたいと思った。この傘は .... おめでとうと言いたいから
結婚してくれ
ホテルの結婚式って
うさんくさくて嫌いだけど
たぶんきみは
日本人のくせにドレスが似合うよ

さようならとは言ったものの
思い出してはほしいな
 ....
カラスの鳴き声がした。
小学校の帰り道、ひとりで帰っていたときのことだ。
前方に広がる、両端が田園の、まっすぐな道の直線を見ていた。
いつも一緒に帰っている幼なじみが、休みの日だった。
立ち止 ....
24時間ゆうやけになる 告白をされた。なかったことにしてしまった。他人の恋愛感情がいまだによくわからずにいる。衝動はいつも軽薄だ。すこしのことばも交わさずに、ただ相手を好きだと言う、あなたのなかにある僕を、見つめてみる。その .... 休日
つるつるのコンクリートに落ちた
真っ赤な枯れ葉を見たときに
すべてわかった
光でも色でも形でもない
存在がうつくしい
うまれてきたこと
死んでゆくことの
今、真ん中にいる
あっ ....
傷ついているひとを見るとつかれる
かわいそうのエネルギーが
ギザギザになってあたしにぶつかってくるから
ちょっとやめてよ
って離れる
誰もが所詮 人間だ

冬の風すらやさしい
夜の庭で ....
平和と愛は無関係なんだってこと
平成時代になってやっと思い知った
人類がわたしです

ヘリコプターの音を聞きながら
食べる 野菜スープのあじと
安定しなさいと言って
聞かせる平らな親の目 ....
天気予報を見ると、日本のどこかに雪のマークがついている。ツンとした空気の真ん中で、息を吐く。するとその音が思いのほか大きくて驚く。あったかい毛布を肩にかけ、音楽を聴く。ロックを。できるだけ明るいロック .... 僕の今夜のスケジュール
ぜんぶダメにしていいから
会いにおいでよ

なんて
ほんとは自分が会いたいだけ
なんて
言えない
こんな
煙のようないとしさも
いつか空に吸いこまれる
よ ....
働いていないと自分が誰だがわからなくなる
わたしはいったい誰だっけ
全く逆のことを働いているときも思っていた
結局自分を掴みそこねている
わたしからは逃げられないんだ
ひどいな

夕焼け ....
べつに今すぐ ハンズでロープを買いたいわけじゃない
ただうっすらとテレビに降りつもっていくホコリみたいに
「死にたい」って 思っていて
これをずっと掃除しなければ いつかホームから飛び降りてしま ....
バラバラになった林檎
ウサギにして
大きな耳で飛ばしてあげる

「可愛いだけのあたしのこと
可愛いって言ってくれてどうもありがとう
どんなに耳を大きく切ってもらっても
あなたの言ってるこ ....
ブレスレットなんてつくれないのに、
綺麗だからって理由でビーズを集めていた。
あのときのきもちが、まだ心のどこかに残っているせいで、
いろんな夢があきらめられないのだろう。

ニュースをつけ ....
日曜日なんだから
なんでもできるのに
寝てしまったな 午前中
玄関のまるいスコープを通って出かけたい
ひゅるるとうねった体のまま
ちょっと明日の夢まで

最後に約束を守ったのはいつだろう ....
今までに出会った人なんて
台所に落とした
砂糖の粒くらい数えきれない
ほど 多いはずだけど
きみのことは覚えてるし
二度と会いたくないくらい
好きだよ

どうしてか忘れられない味だ
 ....
わたしにおまえを見るのはやめてくれ
制服のシャツに
くだけた調子の喋り方に
やさしくなるのは嘘でしかないね

知らないよ
おまえはわたしを知らないよ
道をたずねて2分だし

SNSと ....
なにをしてもいいんだ 正解じゃなくても
それがオリジナルならね
ニュースになるよ きみの漫画も
池袋
制服にベースぶらさげて歩いてる
あの子は「オシャレが鎧だ」って言ってた
なにと闘ってる ....
落とし物が入った箱をあさる
あたしがどこにもいなくて探しているんです
みんなが帰っていく雑踏
夏祭りの終わり

あたし達は
もうおしまいだね
みんなどこにいってしまったんだろう
光がな ....
一生の屋根の上で花火を見よう
夜が霞むくらいとびきりのやつ
ひとつお見舞いしてあげるから
きみの好きな色がはじけたときだけ
下をむくのを休んでほしい
どうせここには誰もいないし
すこしくらい良いだろうって
思いっきりチョークで書いた
清水、佐藤は高橋の彼氏だよ
世界中で僕だけが、テストで
ずるをしたやつを知っている
そんな気分で生きてい ....
見てご覧
卵みたいな月だよ

見てご覧
オバケみたいに真っ赤な月だね

ちゃんと 見て
あっ 見えなくなった
もう せっかく綺麗なのに

高校時代 母が迎えにきてくれる車の中で 
 ....
くたびれたTシャツみたいな月曜日が
このまま金曜日にも土曜日にもつながっていって
いつかダメになるのかな ごめん

みんないつもなんとなく不安でしょうがないのね
で、何をしたかったの? って ....
屋上の鍵を開けてほしい。
それはどこでもよくって、たとえば学校、病院、あるいは都会、夜の空。
どこでもいいから、逃がしてほしかった。
青春とか、出来合いの言葉でなぐさめないで、あなたの情熱で、思 ....
甘いものを食べていると、かなしかったことを忘れてしまう。こうやって何もかもを後回しにしているのはいけないことだ。甘いものを食べたら口をすすがなくてはいけないように、かなしいことがあったらきもちの片づけ .... どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい

成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさ ....
わたくしという ひとつの石のなかを
いくつもの 星や雲が
とおりすぎていきますので
それを毎朝 ながめているだけで
胸がいっぱいになってしまうんです





ラピスラズリを砕いて ....
故郷のようなひとがいる。そのひとを思い出すだけで、シチューを食べたような心地がする。ホタテやコーンなどといった、気のきいた具材の一切入っていないシチューだ。わたしはお椀から立ちのぼる湯気のようなものを ....
殿上 童さんのユッカさんおすすめリスト(70)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かんたんになりたい- ユッカ自由詩416-3-21
愛がジャガイモのようだ- ユッカ自由詩5+*16-3-11
魔が差す- ユッカ自由詩516-2-22
俺のことを夢に見てくれ- ユッカ自由詩316-1-26
まっすぐすぎてこわい道- ユッカ自由詩416-1-24
恋をすると- ユッカ自由詩415-12-25
きみが火事でも助けない- ユッカ自由詩615-12-20
めざめよりもねむりよりもやすらかなもの- ユッカ自由詩415-12-15
ココアと人間- ユッカ自由詩915-12-9
食べすぎなんじゃないですか- ユッカ自由詩815-12-7
20分の儀式- ユッカ自由詩1115-11-26
焼けてしまってどこにもない- ユッカ自由詩315-11-19
いろはにほへとちりぬるを- ユッカ自由詩215-10-30
夕焼けのにおいがする- ユッカ自由詩515-10-15
飛ばないウサギ- ユッカ自由詩315-9-25
かなしみは白い手首- ユッカ自由詩415-9-9
オアシス- ユッカ自由詩515-9-5
ルッカ- ユッカ自由詩3*15-9-4
若者占い- ユッカ自由詩815-8-23
ラスボスがいない夢- ユッカ自由詩215-8-23
花火には恥ずかしい名前をつけてよ- ユッカ自由詩1015-8-21
星に喧嘩を売りにいくだけ- ユッカ自由詩315-8-12
はじめての赤点- ユッカ自由詩715-8-10
月を追いかけていた- ユッカ自由詩615-8-4
ロング・バケイション- ユッカ自由詩5*15-7-20
嫌いになってよ- ユッカ自由詩515-6-7
フルーツサンド- ユッカ自由詩215-3-29
野うさぎ- ユッカ自由詩615-2-19
ラピスラズリを砕いてみたい- ユッカ自由詩415-2-11
あなた、それは湯気。- ユッカ自由詩515-1-30

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