明日の約束
ユッカ


さようなら


君がいない街でも
なんとかやっていきます


泣き暮れた夜のあと見あげた空に
ひときわつよく輝く星を見つけたら
それが僕の憎しみですから
どうぞ見なかったことにしてください


きみはただでさえ泣いてばかりいて
白目が赤く腫れているだろうから
夜明けいちばんの風で
目を洗うといいでしょう



君もなんとかやってください



さよならばかりが人生なので
僕は遠い街で
風をさがして生きていきます


それを少しでも寂しいと言ってくれるのなら
僕が忘れてしまうまえに
何か合図をください
それがさよならの代わりになっても
かならず見つけますから


自由詩 明日の約束 Copyright ユッカ 2013-10-08 02:13:23
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