夜甘帰宅
愛心

夏の夜が好きだ

蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ

制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする

ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの香料を含んで

汗ばんだ肌を撫でていく

夏休みの終わり

まるで ドルチェ


自由詩 夜甘帰宅 Copyright 愛心 2009-08-28 19:33:17
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