あの頃への手紙
加藤

何を考えていたかな
せつない気持ちが分かる
時間は早くて戸惑っていた
さまよい続けた日々の断片

私には今と手放せないものがある
私の意思にはあまり大きな意味はない
毎日明日がやってきて今日になる

願っていた事に実体がないとようやく認めることができたよ
現実は不安定だけど 現実を信じない間はまるで幻みたいだ
生きたここちはしなくても生きている事がなければ自分じゃない

あの頃の私へ ありがとう ごめん
今の私へ ありがとう ごめん
今も今日も変わりはしないよ
時間が過ぎただけだと思っている
そんなふうに思う瞬間もある

私はまた迷って行く
不安も怖さも喜びに混ざってにぶくなる
楽しいだけじゃないけれど 悪いだけでもない
ここまでやってこれて よかった ありがとう


自由詩 あの頃への手紙 Copyright 加藤 2012-10-20 23:21:18
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