毎日が木曜日
nonya
ほどよく乾いた風が
前髪をもてあそんでも
頭の中に巣食った記号は
センテンスのようになびかない
不安が逃げ込んだ空が
どんなに晴れていようと
未来を踏み越してしまった靴は
もう行先すら教えてくれない
気がつけばまたしても
週の真ん中を過ぎたあたりに
振り子のようにぶら下がって
不毛なTVの液晶と
不実なPCの液晶を
交互につまみ食いしながら
不吉なシグナルばかりを
海馬に溜め込んでいる
口という口から絶え間なく
透明な毒が吐き出される時代
世界が戦きながら恐る恐る
日々を更新している最中
週末より終末を身近に感じてしまう
そんな悪癖を憎み切れないから
まるで
毎日が木曜日みたいだ