乱太郎

(目覚め

君に融けてしまいそうな
早朝の輝き
池の氷がざわめき出す
ほら
滑ったのはピアノの鍵盤
射し込む光の挨拶

  おはようございます】

窓辺から延びる君のシルエット
白鳥の踊りにも見えてくる

  シューズに履き替えようか
  もちろん湖上の舞い)


(食卓

牛乳と焼き立てのパン
皿にはハムエッグが載せられて
君の笑顔が
何よりの香辛料
そう
差し出される朝の音楽
花々も目覚め始める

  いただきます】

銀色のナイフとフォークが
ワルツに乗って卓上のダンス

  食べ終えたら踊ろうか
  もちろん君は妖精となって


自由詩Copyright 乱太郎 2010-04-14 06:04:20
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