愛の代わりに、
愛心

心に空いた穴を 埋めるように
空を見上げて 唇を突き出した

凍りそうな蒼を垂らして

震えながら 私の唇を掠める

冷たい あなた

酸素を求めて 口を開けば
柔らかに 咥内を舐る

背筋を撫でる 細い指
腰が砕けそうに 足下が震える

呼吸出来ず 動けない

魂を喰われてるみたい
なのに

心地いい なんて

わたしは可笑しいのだろうか

見えないものなんて
不安になるだけだから

何の意味も 考えられなくなる程に
身体で感じさせて

心を喰うのは 最後でもいいでしょう?

いつか そのときは
透き通るように 広いあなたへ
見えない体で 寄り添うから




自由詩 愛の代わりに、 Copyright 愛心 2009-12-29 17:06:11
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