若桜


あの日の夏 ボクが手にした未来は輝きを増して

黒く まるで絶望の様に光り続ける


願う事で得られるモノ 虐げる事で得られるモノ 見つめる事で得られるモノ 触れる事で得られるモノ
戦う事で得られるモノ 愛する事で得られるモノ 傷つく事で得られるモノ 手放す事で得られるモノ

得られる事で得るモノ
得られる事で失うモノ

硝子越しに焼き付けた世界は 我が身を貫く現実で 
この手を翳した光の先に 確実な闇が待っていた


後悔さえ許さず
砕けたオニキスの様な未来を 掴むことが宿命だと知っているから


キミの闇はボクの闇
ボクの光はキミの光

白と黒の対の未来が 横に並ぶことは出来ない

黒の終わりが白の始まり


あの日の夏 キミが手にした未来は輝きを失い

白く まるで包み込む様に 淡く広がり続ける



自由詩Copyright 若桜 2015-07-15 22:55:00
notebook Home 戻る