とおくの君
川上凌



行ってしまった
からっぽの部屋だけが残っている

とおくにいる君

うっすらとしか思い出せない
別れの日の馴染んでない化粧の
口紅の色

君のいない朝に
まだ僕は慣れない


自由詩 とおくの君 Copyright 川上凌 2013-04-01 03:19:57
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