すべてのおすすめ
僕がいくら部屋に閉じこもって
この部屋の空気を濁したって
窓を開けた先の空気は澄んでいる
そういうものだよね
いくら夏の砂つぶを挟んだままのサンダルを
玄関に置いていたって
誰も僕を連れ出 ....
雨の中
透明な傘をさした人が
聖書を持って列をつくっている
黒い群れの中で
三方金の本は光っている
みんな口を閉じている

道路をはさんだ向こうのバス停で
青年が一人、列が動くのを見て ....
剥き身のコンセント・コードから
銅線が見えている
君のプラン・Aが
ショートしてる
あの
廊下あたり
焼けた
ゴムの匂いがする

声や恋が
焼けた場所
まだ残ってる
灰のような ....
裏山の防空壕の天井からは木の根がたくさん突き出ていた
入り口の高さは七十センチくらいで、湿っぽくて暗かった
近所のお爺さんから、近づいてはいけないと言われた
だけど、
小さかった僕らは友達三人 ....
寒気の中で鳴いている
冷静さなんていらない
出会ったばかりの赤腹と
交わした話

暗い土の部屋
蛍のランプ
一夜限りの輝きは
蛍光色の陰影

爪のない手に触れている
毛の無い体に ....
透明な風は心を揺らす
風鈴の鳴き声は自然体だ

古い硝子に透けた空が
波打つ海に似ていた

思わずあなたを呼びたくなるのは白い心のせいだ

晴れやかなそらが描かれている硝子に触れている ....
何もない真っ白な夢が舟を作る
霧が行く手を塞ぐ

遠くに歌声?
叫び?
笛の音にも聞こえる。
朝靄に船を出す

雨はしたたかに心を濡らす
メチャクチャなピアノ

不安定に舟は揺れ ....
ガラス細工の街
繁華街
田舎を遮る踏切

小さなレンズ、万華鏡
ずるいから見てたそんなもの
だから歩いた車道脇

狭い中にもちゃんとあった
煌めくような水々しさがちゃんとありました先 ....
絡まったままほどけない幸せを
アスファルトに埋めたまま夏がきます

最高気温が湯気になる夕方に
風鈴は燃えあがる
生まれたばかりの炉の中で
輝いている命を
そんなふうな形に変えた
あぁ ....
一度だけ 今
悲しくなりそう
遠い日の出来事は
影に住んでいる

小さな頃にあふれてたこと
今更この目に映ってる

足元の木漏れ日は
万華鏡よりも輝いて
僕を励ましてくれる

 ....
煌めくものも 夜の海も
涙に包まれて消えていく

朝焼けの岬も 発つ船も
そこにうつっていた

遠い空も海も
一つすくえば君の色

優しく吹く愛しさが
胸に広がって止まらない
 ....
管だらけになって
生命維持装置をつけられて
何も言えなくなって
何も聞こえなくなって
なんともおもわなくなる
それが生きるということ
カバーガラスの風が吹いて
舌の先で飴は鋭く溶けて

バラバラ落ちて
切り裂く視線がカーテンの隙間からおくられる

夏だるまが溶けて
部屋は口を閉じて

ひかれた猫も車の標識も覆われて ....
悲しい気持ちの帰り道
疲れた歌のサビのとこ
あなたに言われたようだった

小さくなってしまったと
遠くの夕陽が歌ってる

爪のあいだの蜜柑のかけらが
沈みかけてる太陽みたい

八百 ....
今日も窓辺にやってくる
懐かしいあの人
雨は今も僕の恋人
悲しい音の持ち主

五月雨は憂鬱
それ以上泣かないで
五月晴れは恋しい
君よどこへ行った

梅雨の長引く六月の花嫁

 ....
花のように生きることが夢だったのに
こんなに老いてしまった

何もかも失くした私には
魔法が残った
沢山の花を枯らせる魔法
心に咲くどんな花も
枯らせてしまう

私は魔女ねと
窓辺 ....
弱虫の夜明けはまだ来ない
弱虫の夜明けはまだ遠い

優しい話をしておくれ
悲しい話しは運べない
嬉しい話をして欲しい
愛しい人がしておくれ

俺はきっと
いつまでも
弱虫のまま
 ....
水面に月が揺れている

岸の見えない
海の真ん中
それは誰にも見つからない

布製の光が
波の上を滑るように航海する
誰にも掬えない航路を行く

あの人の
おさげ髪が懐かしい
 ....
原因不明の
高熱の真昼に
ビーチサンダルの真似事

灼熱の砂浜を
踏みつけながら
彼女に伝える
夏の終息

沖へ行った
片方だけ
流されていった
さようなら

ビーチサンダ ....
憧れは
雪にとけている
朝に降っている
布団のなかで
熱を持っている

美しい憧れに
忘れられたくない
だから秘密で
いくつも言葉を並べてる

憧れは夢に住んでいる
憧れは君が ....
野良猫から
一粒の
種を貰った
二年の時

窓辺の席
淡く芽生えた恋心

誰かを好きになったら
分からず屋で
気まぐれな
花が咲く

野良猫は
生まれる前に
母猫から聞い ....
夕日に映えるのは 無邪気な影
僕もそのなかまだった頃がある

足元にのびる真っ直ぐな影
あの時とは違うこれは 誰だろう

好い人の呼ぶ声にふり返り
喜びをかかえ 肩をゆらして答えた ....
水のような夢は誰にも知られず
雨どいを流れてゆく
甘い菓子になれず
鮮やかな菓子になれず
形をなさず
流れていったきり

畳の上へ横たわる僕の瞳は
黒々とした夜を現す説明文

剥が ....
死んだような人よ
始発の電車で何処へ帰る

死んだような人よ
心は故郷か家に置き去りだ

死んだような人よ
あなたを愛する人を裏切った朝
あなたはその体を抱え何処へ帰る

あなたの ....
目もくれず
日はくれる

閉じてしまった
隙間から
光は無くなった
夜がくる

目もくれず
日はくれる
目もくれず
日はくれる

まばたきを繰り返す
世界よ
僕は ....
さっきまで声をはっていた
街角のサンプリングアルバイトの女は
帰りの電車で蝋人形のように固まっている

何かに疲れて
心が怯えている
簡単で
単純で
気兼ねのない言葉で
明日の予定を ....
明日が来る前に
思い出す人がいる
眠る前のひとときに
浮かぶ笑顔がある

届かなかった場所に
それだけで幸せになれる人がいる

僕の勇気や誇りが小さく萎むとき
いつも思いだす人がいる ....
本当に言いたいことはペライチなのに
本当の気持ちはペライチなのに

好きと言えない

理由をつけて逃げるたび
僕の中に
説明文が積みあがってく

本当に言いたいことは
本当の気持ち ....
まだら猫助がゆく
いつもの道
誰かが落としたパン菓子
甘い出来事を
拾い集めた夕暮れ

街がほどけてゆく
線路の上で
夕陽が犬釘に染みている
色違いの銀色を見分けるように
不思議な ....
夜の星は
雨に溶けて
始発の電車の
窓に降っている

五時七分の
まだ暗い街の
微かなネオンが
無数の煌めきを
そこに貼り付けてる

誰の顔も見れない
こんな街に一人
雨に降 ....
殿上 童さんのうみこさんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十代の腐臭- うみこ自由詩3*16-3-27
the_church- うみこ自由詩4*16-3-15
遠雷- うみこ自由詩5*16-3-1
cocoon- うみこ自由詩7*16-1-12
蛍光コオロギ- うみこ自由詩4*14-6-4
風硝子- うみこ自由詩4*14-5-30
処女航海- うみこ自由詩8*14-4-9
- うみこ自由詩4*14-4-7
汗ばんだ帰り道- うみこ自由詩5*14-4-2
夏休みの友達- うみこ自由詩5*14-3-23
_港町にて- うみこ自由詩5*14-3-12
生きるということ- うみこ自由詩3+*14-2-17
暴風雪- うみこ自由詩2*14-2-15
みかん- うみこ自由詩6*14-1-30
雨の恋人- うみこ自由詩5*14-1-11
魔女の苦しみ- うみこ自由詩6*13-12-29
弱虫の夜明け- うみこ自由詩4*13-12-28
光造船- うみこ自由詩4*13-12-26
ビーチサンダル- うみこ自由詩6*13-12-22
ラブレター- うみこ自由詩6*13-12-14
分からず屋- うみこ自由詩2*13-12-10
無邪気な影- うみこ自由詩4*13-12-9
どんなふうに一人- うみこ自由詩4*13-12-6
死んだような人よ- うみこ自由詩5*13-5-7
めぐめぐる- うみこ自由詩3*13-4-28
SF- うみこ自由詩4*13-4-22
明日が来る前に- うみこ自由詩4*13-4-17
ペライチ- うみこ自由詩4*13-4-4
向こう側の人- うみこ自由詩5*13-4-1
さようならブルースマン- うみこ自由詩5*12-11-7

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する