珈琲を呑みながら
吉岡ペペロ

薄紫いろの軽自動車

後部席のドアに開いているような影

だれか乗っている人影

それをぼくは

喫茶店で

珈琲を呑みながら

見ていた立ち上がったそれきりだった


軽自動車は信号待ち

ぼくはもう

視線をやらなかった


薄紫いろの軽自動車

後部席のドアに開いているような影

だれか乗っている人影

それをぼくは

喫茶店で

珈琲を呑みながら

見ていた立ち上がったそれきりだった











自由詩 珈琲を呑みながら Copyright 吉岡ペペロ 2014-11-18 10:39:43
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