枯れない花
ときたまこ

遠い遠い向こうに
あると信じて進むだけの日

彼の癖をなぞるように
右手の温もりを思い出す

好きだった笑顔はそうだ
どんな時も私のためにあった

いつか喉を塞いだのも
唇が閉じてしまったのも

私に歩く理由を与えて
宇宙を愛する意味を教えた

寂れた夜を壊して
新しい征服者になるために

強がりは必要なんだ
また君のように息をするよ。


自由詩 枯れない花 Copyright ときたまこ 2014-11-18 20:45:29
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