宇宙の果てからメッセージを送っています
瑞海


何億光年前から
あなたが生まれるの
ずっと待ってた

よかった 元気そうで!

宇宙の中の片隅の
銀河系の端くれの
太陽系第三惑星の
小さな島から
あなたを見つけた時

もう宇宙のゴミになっても
いいってくらい 飛び跳ねた!
そしたら星が一個
消えてしまったのだけどね
それが君の命になったと思おう

ほんとのことは
誰にも分からないから大切にされるの
あなたは大切な人だから
ほんとの気持ちは言わないでおくね

嘘ついてるんじゃないよ 口硬いの!

でも君は生まれたばかりだから
すぐ泣くし 笑うし 怒るし 悲しむね
それになんでも言ってしまうね
だから君は私より早く死んでしまうのだよ

神様は見てるよ
みんな見てる
だけどどこで見てるか知らないの
君なら探すよね
でも絶対見つからないの
みんな理由は知らないけど

今私は
エネルギーの渦に
飲まれないように
あなたを想いながら
宇宙を落下しています

どうかお元気でね!





自由詩 宇宙の果てからメッセージを送っています Copyright 瑞海 2014-11-19 00:39:27
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