三拍子の彷徨
瑞海



目眩のする夜
夜風にあたって溶けてしまいたい
青い閃光
体の周りで光っている

振り払おうとフラフラ
まるでバレエのようね
雨に濡れたアスファルトで
ワルツを踊るの

頭が痛いの
涙が出てくるの
だから今 すべて忘れて
空飛んでみたいな
あなたと うん あなたと一緒に

小さい時に読んだ
永遠の少年が小さな妖精の散らす
金色の粉で空を飛ぶ物語

今になって思い出すなんて

非日常のことを
日常にいるあなたとしてみたい
空を飛ぶのは夢の一部なの

まだまだ考えてること
たくさんあるのよ
ふふふ

ほんとは
まだワルツ踊ってる
そんな私を誰か見てる
ひとり見てる



自由詩 三拍子の彷徨 Copyright 瑞海 2014-11-17 21:00:53
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