思想線に乗り遅れたりして
あおば

            120828

着いたのは午前3時の丑三つ時さ
母校の先輩に促され
待ち続けていた男をぶん殴る
バイト先の先輩だった
シチューの具にした子分どもは
あっというまに平らげたので
今ではお皿を舐めるだけ
すいすいと睡蓮を避けて泳いでいくと
ぼちゃんと音して蛙の目玉
遠くで眺める人の数
キンジロウ爺さんの逸話から
記していないところを写し込む
音のないカメラは水の中
英語の授業も聴き取れない
暑さと付き合う知恵欠いた


自由詩 思想線に乗り遅れたりして Copyright あおば 2012-08-28 11:53:35
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