積み木
千波 一也



苦々しい喜びや
清々しい恥じらいが
わたしの背中を支えてくれる

寒々しい真実や
みずみずしい偽りが
わたしの肩を持ち上げてくれる

どうしたって
戻れないのが過去ならば
どうしたって
訪れるのが
未来たち

そうしてわたしは
完成されつつある至らなさを
なぜだか胸に抱き締める
大切そうに抱き締める






自由詩 積み木 Copyright 千波 一也 2014-06-09 22:32:38
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