卵のきもち
千波 一也



卵のきもちはわからない

卵にならなきゃ
わからない


わたしの目玉は殻かしら

わたしを包んだ
殻、かしら?

とっくに無いと思ってた
くだけて消えたと
思ってた


卵のあしたはわからない

卵にかえらにゃ
わからない

きのう、なら
少しだけわかるかも。
だけど

ねえ?きみ





自由詩 卵のきもち Copyright 千波 一也 2012-12-13 21:29:36
notebook Home 戻る