銀色
はるな



すべるような肌のうえで
銀色はしずかに鳴り
あなたの呼吸とおなじ間隔でふるえながら
ありもしない幸福に
触れることさえできる


目を覚ますまえに君は
降りつもった時間を
きれいに拭い去ってしまう

朝日をうつす銀色は
おもっているよりも少し鈍く
生ぬるいような色をしている




自由詩 銀色 Copyright はるな 2012-12-15 17:32:48
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