嘘だけは 吐かないで
藤鈴呼

眠い、 と 呟いた
起き掛けた肢体を ゆっくりと
置きかけた

でも 平気
ちゃんと 静かに 留まって いるから

ゆるやかに
できるだけ
はみださないで

呪文のように 唱えてた頃
本当の 呪文なんて
知らなかった

たのしんで
とりみださずに
わらってみて

呪文のごとく 唱えてた頭
腐敗臭が 広がる
効かぬ 言葉たち

何も 聞かぬ
心など 開かぬ
ただ 息を 吸って 吐いて

嘘だけは 吐かないで

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自由詩 嘘だけは 吐かないで Copyright 藤鈴呼 2012-08-20 09:58:19
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