砂木

残されたものは 揺すられて
うわついた笑いが みすぼらしい
陰リの横に陽を積むように
水面をくぐって 
目を開いてみたけれど

うつむく頼りなげな草見上げて のばす
わずかに出た指に重なる風に落ちる
ずぶ濡れで地上を歩く事以外に
何が 待っているの

冷たい寒い朝 誰もみんな寒い
暖めるなら 熱くなって
こごえたまま あつく アツク

まにまに まま さらわれて さそわれて
ゆするおもいだけ さらして さらされて

ゆきずりの孤独
いつまでも いつからか

ひそめた肩 できそこなった
なんかいいこと くれよ 今
今 








自由詩Copyright 砂木 2011-11-23 09:35:49
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