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よかれと思ってしたことを一生悔いていよう
目玉
のようなライトの間隔がとてつもなく短いあの古い型の車の名前を教えてくれ
ちゃんと調べたつもりだから
おれの
目玉
は無論いらないのだ
痛く ....
梅雨明けの少し前、雨粒が入る家と入らない家の違いが分からなくて、屋根をじっと見ていたら失明した。雷の音だけが聞こえて、白かった。

人間が(つまりあなたのことが)見えなくなってしまったから百日紅の ....
遡る先には筏があって
交通安全の人形がそれを見下ろしている

危ない場所を渡るときには
必ず
利き手を上げなさい

息継ぎを右手に任せて
あとは消えて

(アイスクリームを口にする ....
大きくはない講堂で
詩人の声がしている

詩人の声は講堂よりも小さく
低いところを這うように響くから言葉のつぶは分からない
絨毯だけが分かっている
水を吸い込む時のように、そこだけが深い赤 ....
家の敷居を踏み越えた利き足はもう家に帰りたがっている
何か忘れものをしたと思おうと試みてみる
両手に 鞄に 不足はない
大切な書類も
筆記用具も
定期の入ったカードケースもそつなく準備されて ....
挫いたかもしれない足を雪につけて
痛みをとりだそうとする
できるような気がする
染み出した汗が白い雪を痛みの色に染めて

  (それはきっと緑だ
   濃い緑
   深く昏い海の底
  ....
燃えている男の髪を写した
だけの
人々

彼らにまったく罪はない
だって
火は人なんかではない
人なんかではないのだから

赤い現象の中心をいったい誰が見るだろう
それは今
まさ ....
水きりの音が
聞こえているけれど
川辺には誰もいない
水きりに適した
平たく薄い石もない

けれど

いちめんの石たち
いちめんの石たち
いちめんの石たち
いちめんの石たち
  ....
<クレームと改善>

・おはようございます(今は夜)

・こんばんは(今は朝)

・こんにちは(人類は汎用性の高い単語を開発した)


<メモ>

『真夜中と早朝の中間地点に ....
並んで歩く父と子が夕暮れの街を通り抜ける

父は子を見下ろしながら
子は夕陽を見上げながら

父は子供の頬を撫で
時折優しく指を沈める
その人差し指に伝わる
底がないような柔らかさと、 ....
名前を尋ねられたので
火葬場の薪とわたしは答えた

山の落ち窪んだ場所にある
コンクリートの壁のなかの
あの鉄扉
白手袋

手袋は二足歩行して
乾燥した骨を拾っている

くすんだ ....
(アメリカの男と日本の子供が夕暮れの道にたたずんでいる)

  さようならということばを
  まだ君は読むことができない
  私たちの国の、私たちの言葉で

  good bye
  ご ....
胎児はちいさくうずくまり
やがて訪れる白色の光明を
羊水の中の夢にみている

童子達は灰色の地面を蹴り
いま浴びている強烈な日光を
明確な視野の隅にとらえる

みずみずしい肌に照る
 ....
私の歩いてきた
この道の
この蒸し暑い大気の中に
いまだ蝉達がさざめいているのに
この道に立つ私の
かぼそい足の突端の
この黒いスニーカーには
もう蜻蛉が止まりはじめる

蜻蛉は
 ....
殿上 童さんのマチネさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
教室- マチネ自由詩216-1-22
沐浴- マチネ自由詩515-12-9
遡流- マチネ自由詩215-12-6
朗読の講堂- マチネ自由詩7*15-12-6
帰省- マチネ自由詩115-1-30
冬野- マチネ自由詩414-12-30
がらくた- マチネ自由詩314-7-2
河原- マチネ自由詩214-3-30
汎用性の高い単語- マチネ自由詩314-3-28
斜陽- マチネ自由詩714-2-8
握手- マチネ自由詩9+14-2-3
good_bye- マチネ自由詩113-9-6
光の印象- マチネ自由詩513-9-2
夏秋- マチネ自由詩513-8-30

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