必要なうた
千波 一也



必要なことばかりが
もてはやされて

気がつけば
必要なことだらけ、の
世のなかになった

あそびのない遊びが
その象徴

幹も根もない言の葉が
その象徴

明るく軽く
選ばれやすく
ふわり、と積もる純真なる稚拙

重大なことたちは、もう
口も手足も埋もれてしまった







自由詩 必要なうた Copyright 千波 一也 2014-07-01 22:27:21
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