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否定する
あわてて 否定する
まるでなにかを隠すよに

愛想笑いだけ上手で
上手って思ってるの自分だけで

悲しい時余計に笑う
どこからももれないように

いやな気持ってきっとうつ ....
いいことをしたいと思った
いい人でありたいと思った
前のめりに歩いていた

雨がふった
冷たい雨だった

周りが綺麗にみえた
空気が変わったように思った

ただ
雨がふるのを見上 ....
今日私は
とんでもなく失敗作で
切ない詩をかこうと
切ない詩をよみました

切ない詩は
とんでもなく切なくて
(切なすぎて)
私の瞳を覆ってしまったので
私はなにもかくことができませ ....
いろいろな隙間に落ちている
優しさを拾います
たとえばこんな糸くずにも
思い出がからまってます

洋服の裏についた
予備ボタンみたいに
ある日必要になったからといって
どこに置いたかな ....
白い雲を丹念にめくってゆくと
そこには地球があるのでした
青いのでした
私の指先についている雲をひとなめすると
口の端から一筋の液体が(ヒトの想いといふものではないか)
こぼれおちた

 ....
からっぽの心にトクトクいれる
もっといれなきゃ優しくなれない
からからからの心のままじゃ
とげとげしすぎて痛くなる

甘くてあたたかなまるで愛のよな
飲み物いれる自分にも
あなたに届けら ....
愚かだ愚かだ
やがて うたうように嘆く私の
そばで笑う苗たち
ビニールハウスの めくられた片側で

蝶のような葉はみどりいろ

くすくす くすくす
背のひくい茎のものまでも
群になっ ....
両手を
おそるおそる地におろせば
あたたかな温度に触れて
背中を走る風は柔らかな匂い

背の高い木は
いつも見上げた木
目印にしながらゆこう
白うさぎになって

さまざまな自然に
 ....
私たちは
許すことも
憎むことも
忘れるほどの雪をみる

抗いきれない風に
ぜんぶ持っていかれて
あきらめにも似た
今を得るけれど

私たちは
もう一度 もう一度と鳴く鳥の声をき ....
嫌いなことだけはっきり言える
なのにすきがわからない
私のすきはどこですか

朝日が当たっているところ
ほのかな温もり 愛ですか
ききたい君がいないので
私は空をあおぎます

夕日が ....
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです

きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ

わたしのまわりで
せかいは生きるめ ....
ねえちゃんもうすぐ誕生日やで
姉は私を まっすぐ見つめてそう言った

歳なんぼになったん?
と私

知らん
そよそよした風吹かせて姉が言う

そんなん知らんでええ
隣のおじいちゃん ....
足元がぐらぐらするようだった
すがりつこうとしていた
カタチ がよかった
なくならない ものがよかった

みえない
もの大事にして
きこえない
もの求めて

悲しいなんて言葉は使わ ....
あなたの言葉を
きかないままにいる私
あなたと
別な世界にいるのでないと
いいきかせる

さみしいとか
そんなものではない
空気がなにも
響かせないことで
私という人間のなにも
 ....
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘

夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
植木鉢が並べられていた
山もみじとかかれていた
老人はそこに山をみていた

枯れ葉が舞う小道は
細い光りが差し込んで
枝に小さな動物を遊ばせて自然は呼吸する

はせる想いで薄くなる瞳で ....
ひみつにしたい約束を
空に隠そう
星と星の間にあずけてゆく

どうしたの ってきかない
あなたの後ろ
黙って歩いて ふふ と笑う

増えるひみつの数だけ
ウタガイをもつものと
決め ....
真夏の温度の中にいて
少しのけだるさを感じるのかと
おもってこわがってた今朝

無音の朝の気配には
なんの操作もなくて
自然の風にさらされる

ときが通り過ぎる
過去も今も未来も
 ....
黒の陰から
太陽の中へ出てゆこうとするなら
透明なゲートをくぐらねばならないよ
どんな不正直者でもくぐることはできるけど
ああ
真っ白な雲の中に
一筋の黒をみつけて安心する

海のない ....
よんで こたえて

コミュニケーションと
むずかしく言わなくても

ほしいものは
みんな同じでは
ありませんか


目の前の
花にきく 風にきく

一人の私の
つぶる目に ....
あなたの寝顔が愛しくて
そっと頬にふれました
されるがままになっている
あなたがだいすきです

あなたが自分を責めるとき
私は苦しくてたまらない
あなたが振り絞る声が
胸に突き刺さって ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった

息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
ごめんね と
言うためだけのごめんに
意味は無いような気がして

ごめんなさい 

と言ってみるけれど
自分の中の洞穴から
寒い風しかでてこなかった

なのに
あなたは

い ....
片手ナベに
この世の終わりみたいな白い牛乳いれて
つきっきりで温める
ナベの内側にふくふくと泡が立つ頃
みじかい瞬間の想いを終了させる
いれたココアのせいで
白は濃く染まる
自分のためだ ....
愛され方にコツがあることを
実はあんまり知られていない
自分の願う愛され方と違っていても嘆かないで

愛されるために笑顔でいることは
実はあんまり有効でない
つくり笑いをした後の顔の筋肉は ....
雪が枝からばさりと落ちる頃
山間部のお昼です
除雪車もとまって のどかな風景

年がら年中 年寄りばかりのこの村では
序列通りの決め事と
しわの多さで明日が決まる

子供たちは 真っ赤 ....
だれの悲しみも
きっと癒せない
アルファベットは知ってはいても
心をうつ
その言葉の意味をわかって
この言葉は生まれないの

だれかのために
うたうことはない
そうだと 言ってしまっ ....
陥れようと
掘った穴に自分の足を喰われる

ゆかいな事件だが
後をたたない

のさばる犯人の名前は
憎しみ
醜い 顔をして
人を恨んでる

悪意は まるで麻薬
綺麗な心は なく ....
割れた指先に機械油が染みて痛いという
まるでヒトゴトにそれを聞く

吹き荒れる風は私の首筋を叩き
ごっとりと前のめりになる背中になる

ふと
目の前にあのひび割れた指先が現れた
びしゃ ....
音が無いのならば創ればよかろうと
できた文字を束ねて音を組み立てた

私は音に勝つのだ

熱さえも生まれるほどの熱意をもって
ひびけ ひびけ 私の文字よ

りんと 鳴った ぐわわわわわ ....
殿上 童さんの朧月さんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殻の中の心- 朧月自由詩211-10-1
いいひと- 朧月自由詩111-8-21
ツン- 朧月自由詩211-3-25
床掃除- 朧月自由詩311-3-22
雲の裏側- 朧月自由詩511-3-5
乾杯- 朧月自由詩511-3-2
みどりの声- 朧月自由詩311-2-21
兎になりたい- 朧月自由詩211-1-17
豪雪- 朧月自由詩311-1-13
夜ぎらい- 朧月自由詩311-1-12
白銀- 朧月自由詩411-1-9
姉の誕生日- 朧月自由詩510-11-24
ゆるるる- 朧月自由詩310-11-4
音の無き道- 朧月自由詩210-10-20
夢みるキノコ(非食用)- 朧月自由詩510-10-13
庭の山々- 朧月自由詩6+10-10-6
星の夜- 朧月自由詩310-9-12
永遠の一瞬- 朧月自由詩410-7-19
私なりの夏- 朧月自由詩410-7-17
微笑- 朧月自由詩610-7-10
いちに- 朧月自由詩410-2-9
息_してる- 朧月自由詩1010-2-8
すまんのいびき- 朧月自由詩410-2-7
この世のはじまり- 朧月自由詩1010-2-4
愛され方のコツ- 朧月自由詩410-2-2
名水の谷- 朧月自由詩410-2-2
天然果汁- 朧月自由詩410-2-1
落とし穴- 朧月自由詩410-1-31
ひび割れ- 朧月自由詩710-1-31
一線の音- 朧月自由詩410-1-30

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