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雪に閉ざされた街と
鉛に封じられた空が
防風林の向こうで
混じりあって、深藍に

   レールギャップを鉄輪が踏む音
   ポイントを焼く篝火の色

私は泊まる宿も決めず
真っ白な駅 ....
悲しいほどに

君の吐息が
頭の奥から消えてくれないんだ。

いや

悲しいことに

君との記憶を
頭の奥から消し去りたくないんだ。

あの笑顔や
あの瞳

抱きしめたと ....
ひらひらと散った 夏
インディゴブルーに染まる、前に
秋へ化けた
通り雨が隠した
暗い雲に気を取られてしまった



もう二度と出会えないかもしれない ....
ああ、
ほら、
もう、

お前が静かに歩かないから
雑誌連峰
映画岳と
音楽山が
崩落しちゃったじゃないか
恋人同士の言葉が
私の夏を少し惑わせて
環状線の波に酔う

頬を染めた女子高生達の
隠しきれない純朴さ
物語の行間にちらちら盗み見る

同じ早さで揺られて
全ての人は
各々の街に帰 ....
切符を握った手が濡れてきたから
てのひらを上に向けて解放してやった
そうしたら切符は川になって
行き先はすっかり見えなくなっていた

川は
僕だけが感じる速度で流れ
薬指、から滝 ....
Out of sight
目に見えぬとも

Out of mind
夢に来ぬとも

くしゃみは今も
ポプラを揺らす

さやさやさやや

耳はまだ
{ルビ此岸=ここ}にはいない ....
{引用=それは
真新しい譜面から
厳かに音があふれ出すように}

昏々と眠っていた東の山が目覚め
肌を震わせ鳴り始める
金色に燃える音をかき鳴らす
ほの白い月は
裏旋律を歌い上げる
 ....
   キレットの真下の残雪で
   オレンジ色のジャケットが
   タルチョのようだ
   鳥たちの羽ばたきの音で
   あちらへと招いている

おまえはもはや
ことばだけになった
ど ....
小さな丘の上
僕ら
家を建てた
誰もいないそこは
僕らだけの世界

見上げると
小さく光る
真っ黒のキャンパスに
光る雫が零れる

輝く絵の具
笑顔をくれる
真っ黒のキャンパ ....
考えている。
ずっと考えている。



毛羽立った毛布抱きしめながら、必死に考えている。
カーテンの向こうには相変わらず冷たく笑う月がいて
冷やかに優しげに私に手を伸ばしている。

 ....
彼女は
僕の肩を
ベシッー!と
たたいた。

彼女は
僕の頭を
ベチッー!と
たたいた。

友だちが
楽しそー!と
言った。

友だちが
笑顔で
出て行った。

風 ....
落葉がそぞろに風にふかれ
雲は青く高い空をゆく

うらの{ルビ小径=こみち}の縁石に腰をかけて
杉といっしょにゆれている

夏の{ルビ遺言=いごん}は朽ちることなく
静かに実 ....
一。

僕はにはかない重さなど無い
そう思うから
語りつくされることも
例えば僕が空に消えても
君は行方を見失ってしまう事も無いだろう
過去にいく事も未来に行く事も
記憶に残る事も忘れ ....
「じゃあまたね」
って手を振って
どんどん遠ざかっていく君の笑顔
外燈がとぎれとぎれで
すぐに見えなくなってしまう


もう会えなくなるなあ。
一緒に歩いた海辺も
{ルビ茅蜩=ひ ....
美しい国が
海岸線を漂う
せつない季節があった
溢れ出す
何度も調整された成分が
朝日でも夕日でもない
光にただ照らされ
そのたびに
つないだ手を
何度も握りしめた
あの時は

一生懸命つま先伸ばして指先も伸ばして

そっからしゃがんで思いっきりジャンプしたのに

届かなかった

それっきりで諦めた


でも今は 前より少し背も伸びたし

 ....
今日は僕の家に泊まる?

「うーん・・・」立ち止まって考える

気を利かせた車が 僕たちの前で停まる

でも 考え込んだまま 止まったまま



車の運転手の不思議そうな顔

 ....
ここにはバス停以外なにもない
曲がり角からバスがきたらすぐわかる
だがそちらはみない
何もないからみなくても
バスのエンジン音は聞こえてくる

私を乗せるためだけに
バスは私の前で急停車 ....
白い俎板のうえに
水洗いした秋茄子をのせる
遣い慣れた指先でまず、
縦半分に切ると
紫に汚れた
君は構わず
それを乱切りした

その一部始終を
彼らは黙って
観ている
鋭利な湖面をすべってゆく
一艘の小舟
私は黒布で目隠しされたまま
なすすべもなく横たわっている
風 感じるのはすべて風
重い水をかきわけて
舟はゆるやかに進む


盲目の私の世界に響 ....
捨て猫に飼われている


私は 捨て猫に飼われている

飼われているから『捨て人』ではない

飼われ人なので
そのしるしに首輪をつけている
鈴もついてるので歩くたびに
リンリンと鳴 ....
二十歳の黒髪のような、
ブルックリン橋から、曙橋を繋ぐ空が、
未踏の朝焼けを浴びてから、
青く剥落して、雨は降ることを拒絶した。
とりどりの青さを、さらに青く波打って、
空は、傘を持たずに、 ....
BGMは
ラブランドアイランド
ボロボロのサンダルが
歩くたび地面とこすれて
気持ちいい

けだるさ
全速力で駆け抜けたら
オアシス、はどこだ

途中コンビニで
エロ本を買おうと ....
春の息吹に薫る若草よりも

熟れた艶やかな林檎よりも

蜩の鳴く暑さに揺れる海よりも

あたしはもっと輝いている人と思われるのです。


ふわふわ浮かぶ風よりも

さらさら流れる ....
きみが眠っている間に、
きみをゆるめる。
きみは包帯に巻かれていて、
包帯はとてもきつく巻かれていて、
ぼくはいつもゆるめたくなる。
自分がきらいで、
自分 ....
ものの5分

たちまちにして脳は働きをやめ

sexual desire のなきわが脳髄は

深き休みに入れリ

花畑の隅のベンチに座り

ビールに酔い

心地よ ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
          水に挿した青磁器を彩る

          切り裂かれた花々たちが

          私に{ルビ現在=いま}の終わりを告げる

          過去の栄華を断 ....
秋、
そのつぎの
ひめくり

菱形がつらなって
つかめない
光のドロップ

ひらきっぱなしの
本の表面に
ゆらめいて


今が
かたむいてゆく
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15814)
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