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夕焼けに
うす紫に染まった
ほほにひとすじ
熱いものが流れて
小さな手のひらで顔をおおう
影が淡く
暗い血潮へ暮れてゆき

無器用な翼の
色調不明する鳴き声が、
空ろに響く
指の ....
絶叫する空
描かれている発光する夕暮れの子宮の瞬き。
手を振る少女は、
鮮血の銀河を潤すために海で水浴をする。
薄紅色の尾びれが、激しく水面を叩いて、
青いページは、下半身から、少しずつ、
 ....
女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。

男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりし ....
知っているのに

知らない振りをする優しさや

わからないのに

解った振りをする優しさより

弱肉強食の今日

千尋の谷に突き落とすような

ライオンの優しさが

欲 ....
聞きたいよ君の歌を

お願いだ聞かせてくれ

僕をもうこれ以上悲しませないでくれ

これ以上僕をもて遊ばないでくれ

君は僕のことを古い壊れた

ブリキのおもちゃくらいにしか見てな ....
ゆらゆらかげろう 
玻璃の向こうに 
柔らかき草萌ゆる 
丘、ありて 
音もなく 風渡る 景色に 
あきもせず 
遥かお山はぼんやりと 薄蒼く 
頬杖つく 
椅子の背は 
しっとりと ....
花が好きだったばあちゃんに
花を摘んで帰ると
十日に九日は叱られる

「野に咲いとうのが{ルビ美=うつくー}しかと」
だから摘んで来なさんなと

ばあちゃんの手のひらはまめだらけ
ばあ ....
薄暗い狭い部屋で

僕は机のろうそくの炎見とれて

冷たいため息をはいた

一歩外に出れば広告や店の看板の光で満ちた

都会の光がふってくる

僕はその光から逃げ

自分のぼろ ....
  
 
      沈んだまま明日のこない
      深海に揺れる一群れの
      長い、深い闇

地縛された肉体の
閉じる奥の扉
なにかのなまえで封じられ
こたえを閉じこめ ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
なまぬるく
なまめかしい
春の夜風の底 へ
わたしは
指を溜める

纏わりつくのは
すこしはなれたところでざわめく
緑と水の匂い
だろうか

やがて下弦の月がのぼって
ちいさな ....
メランコリッタ
きみの口笛が
さびしく水平線に難破しているのが聞こえる
情熱はいずれ消える火なのだね
メランコリッタ
うなじにまかれた針金
それをといてあげられるのは誰
怒りも苦しみも敵 ....
すっかり暖かくなった風を感じ

嗚呼もう冷たい絶対零度の季節は終わったんだなと

しみじみ思い

人生の中で一番内容の濃い冬のことを思い出し

ゴミが入ったのか瞳から涙が流れた

 ....
胸の痛みが 海のふかい場所に
沈んでいる
目のない魚が こらえきれない
痛みの上を
ヒラヒラと 泳ぎ回っている


痛みの底には
もうひとつの
痛みが
かならずみつかるはず

 ....
ミス・レインの優しい歌声が響く
土曜日の正午
久しぶりの休日

窓の外の優しい雨音に
微かに溶けこんだ
あなたの囁くような歌声を聴けば
垂れてしおれた花々は頭(こうべ)を上げ
お転婆な ....
初めてあなたに出遭った晴れた春の日の朝
それまでは何の面識もなかった赤の他人

ぎこちない会話ぎこちない態度
あなたも私も人見知りをしていたのかな

出遭った偶然
恋する必然
何も知ら ....
影ン絵 つる 日の
下弦夜 つむ 火の

島 戸に 夕 かぜ
しまいを 往く つげ

傍ら 飛ぶ 身を
語らせぬ シャおん

かけせいて ほとに
かえせみに ほとる

つみ こ ....
寒い冬の空果てない心と

かじかんだ手をこすりあわせる僕がいた

カチカチと腕時計の秒針がうるさく

すれ違う人たちが

全員僕のこと見て笑っているようにみえて

悔しくて走って逃 ....
あなたのその姿は歳月を経ても色褪せることのない
美しき蒼の薔薇(そうび)
それが幻であると誰がいえようか
こうして目の前に咲いているのだから
麗しい人よ、許して欲しい
この愚かな男 ....
深夜の浜辺で
青白い顔をした青年は 
{ルビ焚=た}き火の前で{ルビ膝=ひざ}を抱えている 

肩を並べていた親しい友は 
すでに家路に着いた 

胸の内に引き裂かれた恋心 
誰の手に ....
風を見たことが無い。だけど風が吹き木の葉が揺れ季節の変わりを教えてくれる。

髪がなびき 季節の香りがする。

風が透き通って行く度に桜の花びらが旅立っていく。

行きかう人々が 花びらの ....
水が!
水が!
蛇口から!
溢れているんです!
蛇の口です!
スネークマウスです!
それはネズミです!
今朝の食事です!
止められないんです!
止まらないんです!
誰か!
たす! ....
君の走ったあとを

僕が追いかけて追いかけて

追いかけても追いつけなくて

同じ道を君の背中を見ながら走って

いつもいつもあとからついてくことしかできない

君の歌ったメロディ ....
繋いでいた手が離されて

ぼくは一人になっていたよ

孤独がこんなにせつないものだと

君を無くして初めて知ったよ

ずうっとずうっと一緒にいると

勘違いしてたのは僕だけ

 ....
歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
愛しても愛し足りなかった
二人の思い出を
夢でも幻でもなく
あの愛が存在していたあかしを

歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
星よりも遠かっ ....
散る散る  ちるらん
花びらの
風に任せた行く先は
夏の匂いの西方か

揺り揺る  ゆるらん
水面に降りて
さざめく海に恋がるるか

思えば君に逢うた日の
宵は海辺に砂嵐
さらさ ....
 桜の下には
 死者が眠るという


桜を求め
通いし春は
いっときの
戯れにも似て

ああ
私が見たのは
この桜ではなく
あの桜でもなく
解せぬまま
散り急ぐ花弁に
幾 ....
どんよりとした鉛色の雨が、わたしの空洞の胸を
突き刺して、滔々と流れてゆく冷たさが、
大きなみずたまりを溢れさせている。
みずたまりには、弱々しい街灯の温もりによって、
歪んだ姿のわたしの言葉 ....
春に降る雨で
体のかたすみが
ざりざりです

   暗闇に体を置いて
   ぬくもりだけに委ねれば
   心の対流で
   とりもどす

ほんとうのすがたで
触れようと指を伸ばすと ....
萌え出ずる若葉の頃、
1匹の灰色狼が池のほとりに佇んでおりました。
なんということもなく、お腹いっぱいで、
ひらひらと舞い落ちる華筏が造る波紋を
ぼんやりと眺め、いつの間にか、
うつ ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫の背反- こしごえ自由詩20*06-4-23
海—春の中で- 前田ふむ ...自由詩12*06-4-23
そ、ぶり- 自由詩206-4-23
*優しさ*- かおる自由詩9*06-4-22
狂犬のような国- こめ自由詩406-4-22
春の吐息- 紫翠自由詩7*06-4-22
菊の花- 日和自由詩7*06-4-21
形ある蝋燭はいつかは消える- こめ自由詩506-4-21
封印- たりぽん ...自由詩1206-4-20
*その、平穏*- かおる自由詩9*06-4-20
余_黒- 塔野夏子自由詩13*06-4-19
メランコリッタ- ミネ自由詩506-4-19
桜並木の道を- こめ自由詩5+06-4-19
痛みが痛みを捜す- 阿麻自由詩16*06-4-19
ミス・レインの優しい休日- AKINONA自由詩406-4-18
For_the_first_time...- Lily of the ...自由詩5+*06-4-18
散闇_- 砂木自由詩6*06-4-17
破壊は一瞬構築は無限- こめ自由詩406-4-17
【Sonnet】蒼い薔薇のソネット- AKINONA自由詩306-4-17
幻の太陽_- 服部 剛自由詩15*06-4-16
透き通る風- renchu自由詩4*06-4-16
マウストゥーマウスネーク- 美味自由詩7*06-4-16
カノン- 兎乃 し ...自由詩306-4-16
繰り返す- こめ自由詩506-4-16
歌ってよ海のふくろう- AKINONA自由詩306-4-16
さくら貝のうた- 銀猫自由詩15*06-4-16
桜の下には- LEO自由詩4*06-4-16
冷たい春- 前田ふむ ...自由詩18*06-4-16
雨、あばかれる黄砂に- たりぽん ...自由詩1306-4-15
*満腹なおおかみ*- かおる自由詩4*06-4-15

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