すべてのおすすめ
小高い丘に向かってだらだら延びる道
リードを着けた猫と一緒に
だらだらと線引き
一呼吸ごとに振り返り督促する猫
漸く丘の端にかじりつき
突き当たりのフェンス越しの滑走路
滑走路を飛び立つ赤 ....
譲れる花 ゆとりある胸中
譲れない花 窮屈な嫉妬

晴眼のように 総てが見通せる
不思議な胸中
邪魔な信念が総てを遮る
不可解な嫉妬

譲れる花 お人好しな花
譲れない花 揺るぎ無い ....
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
またきたか 雪
せいぜい覚悟して降れ
消されるくせに

やっと生き残った枝をへし折り
修理した屋根を壊し

道をうめて無くし
叫び声さえ凍らせるなら

覚悟して私に降れ
美しい冬 ....
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る

肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて

土く ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り

土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない

子どもの在り方 ....
顔面の二割も記せはしないマナコ。
糸で宙吊り、糸吐きエンジェル。

天に向かったはずなのに
海に夢中な鼠が一匹。

凸が
いつかの哺乳ビンの口だとしたら

凹は
海鼠の口とでも言う ....
意外な早さで唐突に、その日が来
実にあっさりとその死去が伝えられ
ほんの数日前に安否を取り沙汰されていた、あのおばさんアナが
黒いチマチョゴリで元気な姿の、沈痛な面持ちに小声で
哀悼のニュース ....
いつだって味方でいてくれて
泣きたいときに胸をかしてくれて
頑張ったねって褒めてくれて


あたしは君が好きで
君はあたしを愛している


「君は幸せになりたいっていつも言うけど
 ....
こと葉って 薄いもんだ だれか言う 
だって 葉っぱだもの と答えるだれか
葉っぱをどんなにつみあげても
きっと だれもほめてくれないよ
ぱっと吹かれて無くなっちまう
 そんなかげの薄いやつ ....
団地センター街のアーケードのタバコの自販機でひと箱360¥のWESTmentholを買ったくもりがちの空の広がる朝

商店街のゴミ箱には日曜日の夜の匂いが染み付いている

コイケヤのチップスの ....
{画像=120510131253.jpg}

あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった

ああ、
なんと儚い
 ....
いつかうみに流れつく
地下水を求める根のよう
暗闇の先に
冷たい潤いを求めても
指先、未完成のまま
そらに手を伸ばす枝
遠いひかりをからめて(雲に内緒で)
無性に全部、欠けてしまったら
 ....
この爪を折っても
しぶとく生えてくる

この爪を折っても
歳を取れば 記憶は遥か彼方

この爪に火を点せば
僅かながら この灯りで
道に迷うこともないと口にすれば
痩せ我慢だと隣人は ....
詩は素

素敵と言わせたくて
素っ気ない素振りで
言葉をまさぐる


詩は素

素直じゃないから
素知らぬ素振りで
言葉をこねくる


詩は素

素顔に辿り着けない ....
蜜を垂らしたグレンチェックの太股に群がるメタルボディの虫たちは「Ψ」の甲殻に暗い愛を孕んで、野蛮な大顎にまだ温みのあるバニラの薫る【Eggnog】を零したモザイク画の尖塔を咥え、スミレ色の格子のある柄 .... 小学生の頃
校舎と体育館の建物の間に
ピロティと呼ばれる場所があった

そこは特に何かをする場所ではなく
コンクリートの打ちっぱなしの壁があるだけで
ボール当てやドッチボールをするには
 ....
世界は しらじらしい
夢の中すら 雪がふりはじめたから
道は 白く はばまれて 遠い
雪にかわったり 曇天に変わったりする幻を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 
ド ....
辛いという思いは

すぐに増加する

だから辛いと感じたら

すぐに目を閉じて

気がつかないふりをする

そうしているうちに

新しいちっちゃな嬉しいことが起こる

そし ....
ゆく指に かけられた
白い泣き霧

すねを 親から離した
裸足が 蹴り 蹴り歩く

ツノから逃げて おいでなさい
こんこんとわいて おゆきなさい

通い寄り落ち ほこらの辻道
古い ....
お昼に家に帰ると
小さな声で
ただいまを言った

黒いスカートの
ペタペタの
遠くで
おかえりの声する
廊下は冷たく
長く
知らない絵のある
知らない声の
おかえりは
うらの ....

薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ

死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく

恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
 転がり
 笑いにおよぐ手は
 あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか

いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
 ....
世界は角を曲がり
電波塔をつなぐ縁
押し寄せる流氷の高さを海豹は気にもしない
待ちきれず買い物に奔走するひと
目配りは喪主の名を通り過ぎて
気圧の変化に注意は保たれる
 ....
白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた


ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき


夜の透明度が増していく
音 ....
「大食いな赤ん坊へのお仕置き」

─成長過程で必要な、あなたの分裂と
 判断不能な、わたしの分裂事項。

「ゆりかごの質量、ワタシの室量」

横棒を棒に振ってしまったのですから
もうい ....
この街には電波塔
巨大電波塔が聳える

この街の灰色の空に
何百年も前からある
天に向かって聳える塔
国芳の巨大な塔に
また、塔が現れる
その塔を見るため
無粋な見物人のために押上が ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つくば- ……とあ ...自由詩11*11-12-21
譲れる花_譲れない花- subaru★自由詩18*11-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
熱の陣- 砂木自由詩12+*11-12-20
即興(多摩、12月)- あまね自由詩1411-12-20
相性- faik自由詩16*11-12-20
ラブレター- たちばな ...自由詩13*11-12-20
萎縮してゆくマ(な)ナ(ま)コ(こ)- yuugao自由詩2*11-12-19
12月19日- salco自由詩2*11-12-19
吐露- AquArium自由詩111-12-19
生きるって- ……とあ ...自由詩10*11-12-19
迷宮の風景- 梅昆布茶自由詩611-12-19
【_流れ星_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-12-19
セントエルモ・シンドローム- たりぽん ...自由詩6*11-12-19
- subaru★自由詩12*11-12-18
詩は素- nonya自由詩24*11-12-18
グレンチェックの太股_★- atsuchan69自由詩6*11-12-18
ピロティ- 灰泥軽茶自由詩6+*11-12-18
最弱- るるりら自由詩20*11-12-18
辛いときは目を閉じる- 桜 歩美自由詩6*11-12-17
夢の中- 砂木自由詩8*11-12-16
夏の遠さ- 塩崎みあ ...自由詩7*11-12-16
脳内の場所- 木原東子自由詩14+*11-12-16
おもちゃのゴルフボール- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-16
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
隻影- 乾 加津 ...自由詩27*11-12-15
宙達磨- アラガイ ...自由詩7*11-12-15
いち- あ。自由詩711-12-15
角度のきつい座椅子にて- yuugao自由詩2*11-12-14
オールウェイズ下町- ……とあ ...自由詩10*11-12-14

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