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虚しい朝はいつもひとりだ。


まだ始発ががない朝もやのなか

途方に暮れたような。

泣きはらしたような。

ちゃんとあきらめがついたような。


あんなに泣いて怒って
 ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話

あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ....
そうか、
わたしとは
社交辞令さえもなし。
付き合う気
さらさらないわけね。

だから
なにも言わないんだ。

ごめんなさいね
迷惑なはなしよね。


きもちわるいわよね。
 ....
ひとつの幽霊となって
ある日の透明をかえりみる
止まない雨に
裂けない雲に
青空の贖罪を聞く

糸を編む蚕の
たゆまない運動の
底の磨り減った靴の
歩いてきた時間を告げる

再会 ....
知らずに
湧き出る
美しい泉を
探す
旅から
私は
知らずに
戻っていた


「きっとまだ
 あそこにあるに違いない」


やっと戻った
夢見がちな私に
窓辺の黄色くて ....
ふるい塗料で
世のなかに
送電線は雨や 風

紙粘土の鉄塔が
削り取られ
魚のように
崩れそうに

土草ミズ艸
田んぼ道の
泥濘む足元に

横たえられてら


目の前の ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
鏨(たがね)を打ち込む

光沢のある表面に
一閃の傷をつける
堅固な光沢のある表面に
鏨(たがね)を打ち込む

切断する術は腕一つ
ハンマーふりおろしの際の微妙な躊躇は
表面を滑 ....
雨の日の朝 台所で
僕は君の“おはよう”を待つ
きっとまだ起きないだろうけれど

一人の昼 一人の部屋で
僕は君を想いながら本を読む
儚い恋の終わりと重ならないように祈りながら

寒い ....
本を閉じるように雲を抱え
糸くずのついた縫いぐるみに
兄弟の名を教える

のぞきこまれた気がして
草のつぶやきに
片言で行くと答え
噛み付くように
草をむしり切り捨てた

 ....
君に対して
誠実な言葉を口にすることが
できなくなったのは

君が僕を軽く扱うから

それは僕が
気が付かないまま
不誠実な行為を繰り返して
いたからなのか

ゆっくりと壊れてゆ ....
干からびた革の装丁に
そっと手のひらを添わせ
花びらのように軽い
ページをくるわたしの内奥に
懊悩は滴る
     融点の低い金属の
自由さとまたひとつ季節を
経巡りここへたどり着いた
 ....
山の麓、谷間の果てる所に家はあり
冬場はいつも風花が舞っていた

ストーブは子供の役目で
おっかなびっくり薪を割り
煙にむせびながら火を起こし湯を沸かした

町までは午前と午後に1本ずつ ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた

とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった

ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
正義を貫き通す

しかし正義の逆は

悪ではなくそれもまた別の正義であった

戦う毎日倒す毎日

英雄は今日も人々を助ける

けれどその一方で悲しむ人もいるであろう

誠に不釣 ....
あたたかい言葉がいいだろか
優しい言葉がいいだろか
夕暮れ時の帰り道
欲しい言葉を考える

雨 雨ふれふれ
ふったとて
帰る距離にはかわりない

なのに人は傘さすせいで
みえない壁 ....
どしゃぶりの雨がふった

桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに

はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
 ....
雲ひとつない空よりも



少しでもいいから雲がある空のほうがいい。



なんとなくでも



高さがわかるから。



眩暈がするような果てしなさより

 ....
耳の中、ゆっくりと流れ込んでくる群青色の金属音は
きりり、きりり、と子守唄気取り
前に進めば、曖昧なクラシックが見えてきて
立ち止まれば、冷えきったエレクトロニクス

遠い国か?     い ....
桜の花が咲いて
友と過ごした学舎と
別れを告げる
風に揺られて散っていた
桜の花弁を一つ
受け止めた

この桜の木も
数え切れない程の
出会いと別れを
ひっそりと校庭の端で
見送 ....
ヴァージンロードを歩きたい
     ――ある難病の女性の話から


歩いてみたい
この道を
車椅子から立ち上がって

遠い道
遥か彼方にあなたがいて

本当は ....
どこにもいなかった。

どこにでもいた。


錆び爛れた仮面を
踏切りは見透かすのだろう

無邪気に


夕闇の美醜


生まれて消えてまた生まれ、





 ....
{引用=
降りてくる朝の手綱を引いて
静寂の中にひっそり佇む戸口を叩く

小径を満たしてゆく血潮が瞼を温める
レンズの向うに産まれた半透明の結晶が
ぶつかりあって溶けてゆく

あらわれ ....
噎せ返るような鉄錆の匂い
ぞぞぞぞと這い上がる、
正体不明の警告
止まない水音
ひたひたと忍びよるのは
影のない、


転がっていたのは物だった
しなやかな筋肉は硬直を始め
この眼 ....
鉾田へ行きました
なぜか国道355で

湖を眺め
跳ねるように北上する道です

廃線跡の枯れ草が湖水を遮り
そのたびにキラキラとあかくて

スイフトとすれ違った先で
歌も聴けました ....
さざなみがさらっていった

いつしか悲しみが
すべすべとした滑らかなものに
変わっていくように

すこし冷たい雨が研いでいった

行き先を見失うときはいつでも
はじめに心をひらいた場 ....
やわらかい雨がいい
ふぅわりとしたメレンゲの様な
やわらかい雨がいい

雨は色々な事を思い出す
切ない事や、あたたかな事
沢山のくだらない事を思い出す

雨の音は沢山の匂いがする
さ ....
花園に対する興味を失ってからもうずいぶんと経つが
今更になって入場を許可された
偶然にも暇をもてあましていたということもあり
成り行きでそこへ向かうこととなった
かつて想像していた光景ほど色鮮 ....
人は少しずつ変わる

まずぼくに
最初の紅茶がやってくる
砂糖の少ない紅茶が
ぼくはしばらく
砂糖の少ない紅茶をすする

それからゆっくりと
考える
だれがどんなふうに
変わった ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流れる- ■■みか ...自由詩210-3-29
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
未完成な林檎- 瑠王自由詩4*10-3-29
おんな- こころゆ ...自由詩3*10-3-29
春の雨- within自由詩6*10-3-28
黄色い花- さき自由詩510-3-28
- しべ自由詩410-3-28
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
鏨(たがね)- ……とあ ...自由詩6*10-3-28
寒い夜_窓際のベッド- YuLia自由詩210-3-28
空を折るには指がたりない- 砂木自由詩4*10-3-27
- kauz ...自由詩12*10-3-27
ネオンと抑圧- 瀬崎 虎 ...自由詩5*10-3-27
風花- 西天 龍自由詩11*10-3-27
娘よ- 森の猫自由詩8*10-3-27
正義の逆もまた正義- こめ自由詩910-3-26
雨の帰り道- 朧月自由詩4*10-3-26
どしゃぶりの雨がふった- はちはち ...自由詩6*10-3-26
空の高さ- ■■みか ...自由詩1*10-3-25
アクアマリンの憂鬱- 中原 那 ...自由詩1310-3-25
卒業- ミツバチ自由詩6*10-3-25
ヴァージンロードを歩きたい- 乱太郎自由詩11*10-3-25
憂鬱な土曜、音すらも聖跡なのだと、窓の外観ていた・・・- 都志雄自由詩2*10-3-24
最初の音- 高梁サト ...自由詩13*10-3-24
ウォーターサーバー- 士狼(銀)自由詩6*10-3-24
迷子- しべ自由詩110-3-24
フリクション- 瀬崎 虎 ...自由詩310-3-24
雨の事- プル式自由詩5*10-3-24
悪ふざけ- 中原 那 ...自由詩5*10-3-24
人は少しずつ変わる(中山さん)- オイタル自由詩2*10-3-22

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