すべてのおすすめ
何もかも すべてに 絶望を感じ 暗闇の中に 一人佇んでいた

そこに ひとすじの 光と やさしい琴の音色

弾き手の やさしさを 表現するように 指先から 静かで 穏やかな

音色が こぼ ....
あのころ
セスナ専用の飛行場が
遊び場のひとつだったのを
おぼえてるかい


南港に木星が浮かぶ時刻
僕らは自転車で滑走路に潜り込んで
西に向かって
ペダルをちからいっぱい踏んだ
 ....
幼い頃
僕の左手は よく包帯に抱かれていた

今よりもっと 周りよりずっと
何にも関心が無かった ±ゼロの絶対零度
凍った心に響くのは 痛みだけ

立ち入り禁止の野原の前で
有刺鉄線に ....
てのひらで つつみこみ
くきに 指を一本そえて
ぽきっと ひねる

赤味のついた林檎を
肩から下げた 
{注こだし=肩から下げて使う袋}に 入れる

小学生の時 父に教えられて以来
 ....
親父は定年退職し
母ちゃん専業主婦となり
息子のぼくは半人前

母ちゃん家計簿とにらめっこ
ばあちゃんが払う食費も1万ふえて
なんとかやりくりの日々であります

雨もりがあふれる床
 ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
ひけらかすような寂しさを
風が夜更けに運んできた

分かり易過ぎて僕は
冷たくしらけてみたりする


寂しさなら山ほど
ウチの廊下にも溜まってるし

そんなに暇じゃない ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた

人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった

人魚は美しく、またひどく醜かった

その姿は今、
黒く長い髪 ....
国道沿いのマクドナルドで
あなたのシルエットを買った
伝えたかった言葉で
支払いを済ませる
足りなかった文字が、あったような気がする



4時限目の鐘が
モノレールをつたって、とど ....
柿の実色に日は暮れて
通学路に残ったチョークの○も滲む頃
街中の電線にたわむ百舌たちは
嬉々 嬉々と啼いて安堵する

それを羨む秋の傍らで
きみに書きあぐねている手紙は
お決まりの挨 ....
  なんとかなんとかという人が
  作った国語辞典では
  定義されている

  虫刺されから
  国境までの
  日常が

  意味から
  真理までの
  抽象が

  あ ....
英雄になるために
イラクか北朝鮮から帰還せよと
ジャーナリストが囃し立てる

誰にも誉めて貰えない
タンポポの綿毛と渡り鳥
パスポートは要らない
空路を泳ぎ地上を笑う

電波の届かな ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
感情の 吐露が
毒を 飲んでいるので
私は 今日も
宗教に つくす

ために
赤緑の 魚が
上流に 上る頃
宗教は 潰れている
ために
案外 黒い浄土が
死んでいる
そんな 気 ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
私の三匹の獏たちはすくすくと育って
立派な大人の獏になった
偏食も直って夢をバクバク食べるようになり
(三匹めの小さな獏はおバケの夢だけ苦手だったけど)
やがて彼らは巣立っ ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる

埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに


生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
 ごめんなさい
 わたしのほうこそ

 あの時にあんなメールを送ったりしたことが
 まさかこんな結果になるなんて
 それを知っていたらそんなことはしなかった

 なんて後悔してももう遅い ....
その時に何を考えてるかなんて
そんな野暮なこと聞かないでよ

あたしはただ数を数えているだけ
何も考えないし
あたしは眠らない

どんな男でも
眠っている顔だけは
妙に愛らしいこ ....
白鳥が飛来していた

初雪の予感漂う十月下旬
懐かしい湖面に
白鳥が飛来していた

渡りは
これから本格的になるのだろう
湖面には
ぽつりぽつりと
数えられるほどの小さな群れ
 ....
太陽の溶けた樹液が
母星を 取り込み

枝の上に 果実を成す

宇宙飛行機には 乗れないけど
かじりついたら

行っていない星はない

この実すべてになるために
巡りきた 
宇 ....
   入眠


夜を行く 夜行列車の端から端まで
眠れないという あなたの背中を
私の恋を知る 二年の黒髪で覆い尽くす


やがて 足が滑らかに滑り落ち
月の無い夜を 黒豹と翔け行く ....
投影される星宿は
ただまばゆく
木漏れたように
天蓋にはりつき
記憶の中で見失った
街あかり

偽りの夜空のように
星の並びを過去に
たどれるならば
雪の降りしきる
プラネタリウ ....
言葉の陰で泣くのはいけない

それならば言葉の上に突っ伏して
泣きなさいと月は言う


果たしてそんな事が僕に
出来るのだろうかはまだ分からない

一息で詠えるフレ ....
テーブルに突っ伏していると
教室を思い出す
騒がしいクラスメイトの声
10分の休み時間

顔を上げ現実に戻ると
雨が降っていて 
久々に歩きたくなった


誰もが傘を広げて
顔の ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える

仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
付け足されてゆくことがあって
それはとても
喜ばしい

差し引かれてしまうことがあって
それはとても
痛ましい


あなたの暮らしは
わたしの暮らしでもあり

わたしの途は ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音色- renchu自由詩205-11-5
滑走路の終わりは- たりぽん ...自由詩5*05-11-5
有刺鉄線の鴉- 士狼(銀)自由詩9*05-11-5
林檎もぎ- 砂木自由詩5*05-11-5
さといも家族- 服部 剛自由詩22*05-11-5
メタモルフォーゼ- 落合朱美自由詩15*05-11-5
- 松本 涼自由詩8*05-11-4
遠い日- ミゼット自由詩6*05-11-4
白日、みる夢- 望月 ゆ ...自由詩22*05-11-4
十一月のブーゲンビリア- 銀猫自由詩13+*05-11-4
国語辞典- むらさき自由詩2*05-11-4
海外に焦がれる理由- kw自由詩1*05-11-4
*風よ_ふけ*- かおる自由詩5*05-11-4
毒と宗教の_上流- 奥津強自由詩8*05-11-4
紅葉狩り- 千波 一 ...自由詩13*05-11-3
花を見つめて- 千波 一 ...自由詩12*05-11-3
偏食_番外編- 落合朱美自由詩15*05-11-3
白い空- 自由詩5*05-11-3
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
*雁渡り*- かおる自由詩5*05-11-2
Ce_Moi- むらさき自由詩2*05-11-2
a_Prostitute- 落合朱美自由詩11*05-11-2
白鳥の湖- 千波 一 ...自由詩16*05-11-2
果ての果実- 砂木自由詩10*05-11-2
フランケンシュタインの夜- 千月 話 ...自由詩17*05-11-1
いつわりの夜空に- たりぽん ...自由詩7+05-11-1
言葉- 松本 涼自由詩7*05-11-1
流してしまえば- 自由詩4*05-11-1
白いゆげ- 服部 剛自由詩23*05-11-1
プラスマイナス・ウィズ- 千波 一 ...自由詩13*05-11-1

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