すべてのおすすめ
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ

駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋 ....
成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぎて

霧に包まれた丘の上に浮かぶ洋館
その二階の出窓は開け放たれ
類人猿の咆哮が丘の下まで響き渡る

す ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空

紺碧色

天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
去年から始めたガーデニング
油断すると
ぼうぼうに生えて
せっかく植えた
マリーゴールドや
ガーベラを
押し退けて
弱らせてしまう雑草
その生命力に圧倒されて
手指が痛い

雑草 ....
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか

僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた

少し早い誕生日ケ ....
バタバタと飛び回る

バッタみたいな仕事ぶり

こんな零細企業では

何から何までやらねばならぬ


会社のみんなには

いろいろとご迷惑をおかけする

でもしょうがないじゃ ....
あたしはきっと じゃなく
絶対 あなたが好きです

アドレスを知ってたって

メールがこなくちゃ意味がない
電話が鳴らならきゃ意味がない

メールを送らなくちゃ意味がない
電話を ....
夕食どき
うまい匂いを
換気扇で
まわし出す

数年前
子供の声と
その匂いを
そとからクンクン
羨ましく思っていた
あんな自分が

いまや
家のなかで
騒がしい息子たちを ....
夜毎交わされる言葉に
どんな意味があるのだろう
だとか
気にする方が変人なのであって

おやすみなさい

眠りに就こうとする挨拶
という意味に純化されて

軽い/重い
どんな思 ....
我が子とまではいかないが

年の功での助言にて

ぼろ屋の手入れをし始める

憧れの農業よりも楽な筈

草刈り、刈り、刈り、

思い出す

父が庭木の手入れして

母にまだ ....
水曜日の夜明け前
午前3時に起きたからって
別に魚河岸に行こうってんじゃないんだ

ただ奇妙な夢にうなされて
凍えた静寂の音の真っ只中に
目覚めてしまっただけなんだ

夢の中でおれは岩 ....
すまし顔して立っている木や

憂い顔している電灯は

いったいなぜ

四角く丸くなめらかでいるのか

尋ねたって応えやしないけれども

なんとなくさえ浮かばない

到底呑み込め ....
やわらかな日差しと
浮かれる街に誘われて
少し冒険に行ってきました
普段電車に乗らない私にとって
キップを買うことから冒険なのです

ペットボトルを開けるのに必要な力加減と
ポテトチップ ....
風と分かれて山の頂きを下った
雲に揺られて浮かんでた
ぬくもりに隠れた姿でも
いられなくて

根雪にひそりと 響く
足跡から溶けていく

風は海から共に
重ならないから指をのばし
 ....
当たり前のことを
当たり前にやるのが
当たり前な人間だとしたら
当たり前なことを
当たり前にやれない
私という人間は ヒトではないのかな

認めたくないけど そうなのかもしれ ....
「神の定めに従って、わたしはあなたを妻とします。
 今から後、
 幸いなときも災いのときも、
 豊かなときも貧しいときも、
 健康なときも病気のときも、
 あなたを愛し、あなたを敬い、あ ....
おとうさん、
首をひねるたびに
うわごとみたいに
「痛いっ」、「痛いっ」っていうの
がなんでか、なんでなおらないのか、よくわかりません、
ほんとうにいたいときしかそういうこと、くちにださない ....
眩く目を瞑ってしまうほど金色のメッキ
林檎の赤を恐れ隠そうとするファントム
時の雨は降り剥がれゆくあなた達よ
今度は水を金にして流れゆく行進を

既にあるものの存在を誰が否定できよう
目覚 ....
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ

以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた

もっと 真剣に生きろよ

若かったあたしは
そう 思った

いつも一生懸命
 ....
初めてプロレスを見に行ったのは
小学生の低学年の頃だと思う。
今はもう無いけれど
中島スポーツセンターに
とうさんが連れてってくれた。

三人兄弟だったのに
ボクだけを連れていってくれた ....
真っ暗に点す
山霧の薄い鞠

電信柱を包み
無味な綿実を育む

粛々と夜を描けるなら

草露に浮かぶ涙も
からかえるのに


緑の看板が ぽつぽつと
糸を引く


小さ ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから

いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
からだじゅうが
水ぶくれ
じんわり
なおってゆくための
たいせつな液体でまもられる
ありがたいこのからだ

快復しようとする
おぎなって力すべてあつめて

どうにかして
いきよう ....
{引用=
遠い
耳奥で
汽笛が鳴っている
心臓が激しく
波打って
僕は行く当てもない
切符を手に入れる

ポケットに残った
微々たる残金は
駅の構内で眠る
浮浪者の
明日の食 ....
君の目が 僕を射抜いた日を思い出した
季節には似合わない雨の日に

アーリータイムスの琥珀色に溶けるように 静かに一滴
陽気な笑い声の中 ぶつかり合う氷の音よりも確かに

君の深い視線が  ....
キコキコ、と
鳴る音で目が覚めた
薄目を開けて見ると
夫が一生懸命に
わたしのねじを巻き戻している

なにをしているの? 、と
聞くと
どき、とした顔で
こちらを見る

大丈 ....
ぼくが
何をしてきたとしても
何を望んできたとしても


今の
ぼくの心を 信じて下さい
ぼくの心を 許して下さい


もし 
あなたに信じて貰えないのなら
あなた ....
大阪に引っ越してきてから
足元を注意深く見るようにはなったが
以前のように、空を見上げることは少なくなったかもしれない

目まぐるしく流れていく時間に憧れて
気付けば270円の足に依存してい ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつもの夜- 吉岡ペペ ...自由詩410-5-2
月の嗤うさき7- ……とあ ...自由詩7*10-5-2
「歌姫」- 月乃助自由詩11*10-5-2
- 小原あき自由詩4+*10-5-2
春のない国- 高梁サト ...自由詩17*10-5-2
残業- 久亜麻ジ ...自由詩3*10-5-2
ホシに願いヲ- くゆら自由詩610-5-2
換気扇- こころゆ ...自由詩410-5-2
おやすみなさい- kauz ...自由詩3+*10-5-1
赤い斑文- yoyo自由詩310-5-1
I_am_a_rock- nonya自由詩7*10-5-1
quake_FOR_you- maricat自由詩2*10-5-1
春の冒険- ルナ自由詩610-5-1
葉水- 砂木自由詩7*10-5-1
悲劇のティアラ- 朧月自由詩410-4-30
創書日和「清」_清廉の人- 逢坂桜自由詩3*10-4-30
おとうさん、「痛いっ」ってささるわ- 美砂自由詩4*10-4-30
剥がれて尚も行進する金色の- 瑠王自由詩4*10-4-30
楽園- 大木円盤自由詩7*10-4-30
仰角- within自由詩17*10-4-30
ケ・セラ・セラ- 森の猫自由詩6*10-4-30
プロレスとうちゃん- 板谷みき ...自由詩4*10-4-29
葡萄のホテル- しべ自由詩410-4-29
ほんとうのことを- 吉岡ペペ ...自由詩710-4-29
カ・ン・シャ- 美砂自由詩2*10-4-29
放浪- 高梁サト ...自由詩9*10-4-29
深く- ウデラコ ...自由詩310-4-29
生きて、死にいくものたち- 小原あき自由詩3*10-4-28
手紙_/_****'98- 小野 一 ...自由詩6*10-4-28
C館の窓辺より- 中原 那 ...自由詩510-4-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528