すべてのおすすめ
ひとが
つとめて
恥じらえるよう、

糸はほつれに優れています



こころ
こまやかに
誰もが夜を縫いかねて

きらめく星に
焦がれてしまう


かばい合う布 ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
誰の手にも負えない
お前たち自身の肌寒さが
漏れ吐く息の、
ごくまぢかに訪れて

今日もくたくたの
ダンボールと引換えに
アレやコレやすべてを燃やし、
煙りながら一日が終わる

  ....
文学講座に参加した後はしごした 
歌舞伎町の居酒屋「エポペ」で 
酔っ払ったかれらは千鳥足のまま 
無数のネオンの下で人間が渋滞する 
新宿駅までの道を歩いていた 

「エポペ」のカウンタ ....
車を止めると逃げる猫
ビニールの戸だからね
出入り自由のお客さん
いいけど別にねいない時
でも 何 やってんの?

みー の 車のお帰り
きこえてきたら 飛び出すの?

にゃ ....
スポーツが苦手です
特に会話のキャッチボールが苦手です

投げることは出来ます(誰だって出来ます)
受け取ることだって出来ます(大体の人が出来ます)

けど それだけでは


相手の ....
この世界では
もう
寄り添うことができないので

わたしは
新たな世界へ
あなた探しの旅に出る

指を鳴らすと
広がる世界

影絵遊びで
小さな世界

新たな世界は
多く ....
太陽がのぼると
鳩がえさをついばみ
{ルビ教会=イグレシア}の鐘が鳴り響く
レタマ・ブランカの花が
今日も甘い香りを漂わせている
もうひとつの町にも
ここと同じ朝がはじまる


   ....
105つのりんごを並べる部屋がないから
財布の中には二万円がある
沈黙に耐えかねた言葉みたいに
動くと500円玉が笑う

良いものではなく
いいものでも探してみようか
りんごを収納するス ....
星が見たいの どうしても。
地方から上京したての彼は
翌日 東京にあるプラネタリウムを探してきた

講義を終え掲示板の前で落ち合う
いつものように私は彼の後ろにまわると
彼の背負っているリ ....
電車の中で目を閉じている
線路の小さなおうとつに床板が小さく震え
進んでいくのがわかる

まひるに
道路の上で
ビルに両端を
切り取られてしまったひなたで
ぼんやり煙草を吸っていた
 ....
** 名前の削られたコメント **

名前を削るのは哀しい。
想いを残せばいい。
色褪せぬ思い出は無い。
心尽くし切る言葉も無いだろう。
想い尽くせぬ残滓に
身を焦がす時があろうとも、
 ....
つぼみが開くように
一枚の赤い花びら
花びら
花びら

床に散った赤い花びら
繊毛の流す赤い涙
喜びの赤い涙
麗しの赤い涙

そうしてまた一枚の花びら
花びら
花びら

泣 ....
コンコースに響く
着メロの不協和音


スモッグの下
クラクションの多重奏


熱帯魚たちは
濁った街を泳ぎ


あちこちに転がる
温んだ水にまどろむ


浅い眠りの透 ....
  森に歌え
  回廊に響け
  ルチウスのヴァイオリン
  少年の痛みを
  世界にはびこる欺瞞を
  ルチウスのヴァイオリン



  まちがった正しさや
  反吐をも ....
ひとめぐりする
違いについて
考えてみようと思うけど
夕日が沈むのか
それとも
僕らが遠ざかっているのか
わかるものか

薄っぺらな紙も透視できない
僕らには
粘土層を貫いた深い根 ....
{画像=080627011741.jpg}


誰にだって忘れられない人がいると言うけど、
そんな時想い出すのは
自転車にのって走り回った中学生の時
掴まり立ちして僕に命令した君かな?
 ....
菩薩 薄絹 紫煙の香 薫る風

音楽を再生すると
かぐわしい香りが してくる

情景が浮かび上がり
ありありと 見えた

時間と空間を越え出て
今 私に届く コンパクトディスク

 ....
みかんの皮をむくと
いくつかのいのちが並んでいる
土にまけば
また
みかんといういのちが
生まれていたにちがいない

くやしがっているだろうか
人の手が汚いと
叫んでいるだろうか
 ....
文字のとおり
捻りなんて何もない

暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある

暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
 ....
いつも誰かが口笛を吹いている
長い廊下に響き渡る
外は晴れ
青空には適度に雲が浮かぶ

見たくも無いものばかり目に入ってしまう
聞きたくも無い音ばかり耳に入ってしまう
外は晴れ
青空に ....
求めない
包むのでもなく
彼の肩に舞い降りた桜のひとひら
にさえならない

静かにみつめている

微笑まれても
物足りなそうでも
触れない
繋がない

5月の風が頬を撫でて ....
雪のつもった日のバスは 
渋滞でみんな遅刻のはずなのに 
なぜかこころやさしい 

雪化粧の街を窓外に眺める 
人々をぎっしり乗せた
バスのなか 
ネクタイのよれたおじさんが 
あんパ ....
誰の胸の奥
こっそり巣食って
ほくそ笑む


(オイシイノダヨ
奥底のとろけた秘密
舐めたいのさ
なめらかな偽善)


封印された
マメ粒ほどのヤツは
青むらさきの
促進剤 ....
今死んだら困るけど
いつ死んでもかまわない

今死んだら困るけど
いつ死んでも適切だ


俺には今しかないが
きみには明日がある



踏み出せばその一歩が道になる
なんて言 ....
夢路誘うは十六夜に 
声なく花の散る姿
また立ち返る如月の 
思いは誰に告げるべき

黒髪{ルビ梳=けず}るいもうとの 
面影やどる花びらは
雪の衣も厭わずに
音もた ....
  あなたの てのひら

 熱くて
 ちょっぴり汗をかいている

 大きな てのひら

 あなたの てのひら
 “あったかくて うっとりしちゃうね”

 なんて
 
 そっと心 ....
思ったよりも少なかったやかんの水を
勢いよく蒸気にかえたものだから
紅茶を煮出すにはとてもとても足りなくて

カンカンのやかんが
今朝の水の冷たさにひび割れないか
ビクビクしながら水を足す ....
冷たい雨に
震えるきみの
肩を抱いたのは
それもまた
雨でした

時に言葉は行き過ぎて
途方に暮れる長い夜
抗うこと諦めることを重ね
いくつの哀しみを覚えたの
その身を預け
降り ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15814)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
縫い針- 千波 一 ...自由詩6+*08-2-8
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
銀河_★- atsuchan69自由詩8*08-2-8
樹木のひと_- 服部 剛自由詩308-2-8
弁当袋を抱えて- 砂木自由詩3*08-2-7
運動ヲンチ。- 完食自由詩208-2-7
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双子の町- 石瀬琳々自由詩10*08-2-7
こっちかな- 佐々木妖 ...自由詩6*08-2-7
プラネタリウムの夜- ましろ自由詩8*08-2-7
二月一日- 水町綜助自由詩508-2-7
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静かな生活- プル式自由詩2*08-2-7
盲た熱帯魚- 渡 ひろ ...自由詩9*08-2-6
ルチウスのヴァイオリン- 草野春心自由詩408-2-6
地動説な雑草で- たりぽん ...自由詩7*08-2-6
見上げた冬の曇り空は白く暗く廻り- beebee自由詩108-2-5
コンパクトディスク- アハウ自由詩208-2-5
みかん- 乱太郎自由詩17*08-2-5
インスタント(冷たい小指)- FUBAR自由詩6*08-2-5
残響の鳴り止まない、あらゆる季節とその日々の中で/2- rabbitfighte ...自由詩9*08-2-5
愛おしいひとに- あぃ自由詩3*08-2-4
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MAJIN- 渡 ひろ ...自由詩7*08-2-4
正走曲- 佐々木妖 ...自由詩3*08-2-4
■共同作品■_冬のさくら- Rin.自由詩10*08-2-4
てのひら- ちぇしゃ ...自由詩1*08-2-4
・・・涙・・・__・・・・。- シュガー ...自由詩7*08-2-4
言葉無くして- LEO自由詩13*08-2-3

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