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本家の夜更け
障子のむこうの影を
目で追いながら
人の鼾と鼾を調和させ
命のありかを探すように
それらの影と音は
まだ幼い眠りの夢のように
瞬きを絶やさず生きのびていた

これ ....
夜中のしずけさの中で
言葉が涙をこぼしている
いたらなかったこと
おこらせたこと
言葉であるために泣いていた

言葉が化粧をするときは
ひとを欺くため
言葉が銃を持つときは
ひと ....
故郷の町を
その匂いを味わいながら歩いていると
偶々爪先に小石がぶつかった
僕はそれを拾い上げた

すると何故か
夕陽を見ているときのような
対象の解らないノスタルジアが僕を包んだ

 ....
職場の休憩室で 
目覚めた朝 
ふいに手を見ると 

午前零時過ぎまで残業した 
昨日の仕事をメモした文字が 
手の甲に薄っすらと残っていた 

昨日がどんなに忙しかろうと
昨日がど ....
棘の道はいくつも続き

安穏とした日々はもはやない

暗い夜道に森は立ちはだかり

恋人と生き別れる

光だったあなたは

今やあたしを悩ませる罠

振り返らないと決めても
 ....
{画像=081015022910.jpg}

フィルムが入ってないカメラはいい。
いっぱい撮れるからいい。
ローライフレックスタイプという二眼レフカメラは
磨りガラスに画像を結んで逆さまに写 ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....
ぽろんぽろん
慣れない手つきで 今朝部屋にやってきたばかりの
ギターをかき鳴らしてみる

ぽつぽつ
 窓の外をつたう滴に いつの間にか降りはじめていた
 雨の和音に耳を澄ます

ぽくぽ ....
立ち上る煙を見ると
その先に魂を探してしまう
人ひとり死んだのに
山は頬を染め始め
わたしは焼き芋を食らう

パチパチ、と鳴る
時を刻むより不規則で
ずっと我慢していた拍手を
本当は ....
「つきの夜の歌」を歌ってと君はいった
そうじゃなくて 第二楽章のほうよと君はいう


ららるあ つきの
夜にすむものたち
うたをうたいなさい
ららるあ 
つきの ひかりの

うたを ....
哀しみを連れ
鳥が空を行く

鳥の涙は
地を燃やす
罪無き葦の 時間も奪う

遺された悲しみの上

生まれ来る葦が笑えるように


鳥籠の主よ 美しくあれ
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる

手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる

雪がつもり
薄っすらと ....
日曜日の鳩尾は
相変わらずキュウンとするけれど

月曜日の洗面器には
カラ元気をなみなみ張って

火曜日の鳩時計の中で
大人しくクルッポーを演じたら

水曜日の排水口に
息も絶 ....
誰かが遠くで歌ってる
夕日が沈み 月が光って ほら また朝が来るよ
ねえ 太陽が笑っているね
君も笑って

そんなこと言えるような私じゃないけど
君が沈んでいる日は ねえ
空に力を借りた ....
 走り去る季節の鼓動を
 少しためらいがちに聞いている
   
 

 窓の外に浮かび上がった満月
 なんだか憂いを帯びたような朧月

 

 いつもこの季節
 なぜか やりのこ ....
死を決意した人が創造した作品は
不思議と人を惹きつける
死ぬために遺す形あるものには
必ずあるはずだ
目を逸らすことの出来ない共通項が

遺書というものは
あまり人目には触れないが
遺 ....
A こんにちは Aです
B Bです。
A よろしくお願いします
B お願いします
A 突然ですが、夢があるんですよ
B 夢って、なんやのん?
A うちな 超一流の鍼灸師になりたいねん!
 ....
なんだろうね 人間て
こんなに頑張って こんなに努力して
それでもダメなときがあるんだよ
冷たくなった僕の頬を
熱い熱い涙がつたっていく

こういうのを不条理と人は言うけど
きっと誰かが ....
都会だって騒ごうとしない
やさしい風が吹いている
こんな日が来るのなら
僕ら、あのままどこへも帰らずに
もっと遠くまで
ずっと遠くまで行けたらなあ

緑の山はきれいだよ
遠くの山は青く ....
母親に抱かれた赤児は 
空に響き渡らんばかりの声をあげ 
全身で泣いている 

泣くことは、生きること。 
だというように 

ほんとうは大人になっても、
黙ったふりで、泣いている。  ....
潮の香りがする





ふつり、と
食い込む仕草を

男だという



それに合わせ
ざらついた表面が騒ぎ

私は
頬を赤くする



その一連 ....
立ちすくんだ私の頬を
ゆっくりとつたう
何かが、わからなくて
くわぁっと声が漏れる

 
    ※

 
あなたの電話の声は、
どこか戸惑いの輪郭を描く

触れることのない寂 ....
終わりは
すべて哀しいものだと
いつかあなたは
示したけれど

確かにわたしは
時刻をひとつなくしたけれど、

なくさなければ
始まることのなかった
時刻のなかで
わたし ....
携帯電話を右手に持って
駅に向かってる

携帯電話をズボンの左ポケットに入れて
噴水の横で待っている

ストラップを短く持って
くるくる回してみたりする
居心地が悪いね今日は
ど ....
あやまち時代を非結晶の氷にはりつき1gを求める
伝統的な慣習国際法の観点を物的被害は平行法は武力衝突のレベルに視細胞層の晴れていれば
禁止悲哀が現地住民は毎日自力で長距離を歩いて
大股びらきは水 ....
{画像=080410233222.jpg}

風よ、おまえは犬のようだ。

ぼくの足に戯(ジャ)れついて走り回る、

おまえは犬だ。

6月の風はプードルだ。

サマーカットが夏 ....
昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは山で光る竹に見とれるばかりで
芝刈りはしていなかった
お婆さんは川で流れる桃を見送るだけで
洗濯はしていなかった
そんな ....
僕の庭には不思議がいっぱい
黄昏の影の傾くところ
時間とともに変わってく
はてさて僕のいる場所は?

僕の庭には不思議がいっぱい
落ち葉の言葉を聞くかかと
踏んでも踏んでもぶつくさと
 ....
今日阪神ファンは
機嫌が悪かった。
夢を見せてくれたが
夢は覚めてしまった。

当り散らして
暴言ばかり吐いていた。
株価は下落し
会社は倒産する。

腹立つのりばかりで
読売取 ....
あの大きな事件であなたの失ったもの

欠落した性格を受け入れるだけの抱擁

あたしがどれだけ説明しても

あなたの傷は一生治ることのないもの

あたしの病にもにているけれど

自然 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
本家- 小川 葉自由詩508-10-16
言葉- 乱太郎自由詩19*08-10-15
小石の向こう- 高橋魚自由詩208-10-15
(_今)に立つ- 服部 剛自由詩5*08-10-15
棘の道- yoyo自由詩208-10-15
カシャ・カシャ・カメラ- beebee自由詩15*08-10-15
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
ぽ○ぽ○- もこもこ ...自由詩2*08-10-14
焚き火- 小原あき自由詩20*08-10-14
つきの夜の歌- 自由詩708-10-13
- 高橋魚自由詩308-10-13
なき雪- かんな自由詩18+*08-10-13
merry-go-round- nonya自由詩10*08-10-13
ソーラーパネル- そらの  ...自由詩11*08-10-13
あなたの声が聞きたい- 山崎 風 ...自由詩208-10-12
死と芸術- あきな自由詩4*08-10-12
超一流の鍼灸師- 北大路京 ...自由詩8*08-10-12
時間泥棒- 西日 茜自由詩10+*08-10-12
愛しているよ- 清水勇介自由詩108-10-12
泣いていいよ_- 服部 剛自由詩508-10-12
うみ- 山中 烏 ...自由詩8*08-10-12
マザー- さくら自由詩14*08-10-12
意味調べ- 千波 一 ...自由詩21*08-10-12
まちあわせ- たりぽん ...自由詩608-10-12
ふらんした構造と投身せつない日は暮れる- 《81》 ...自由詩208-10-11
風よ、おまえは- beebee自由詩7*08-10-11
アリとキリギリス- 皆月 零 ...自由詩1408-10-11
僕の庭には不思議がいっぱい- 未有花自由詩8*08-10-11
カモーン!- ペポパン ...自由詩3*08-10-11
あなたの隙間- yoyo自由詩208-10-11

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