すべてのおすすめ
春の陽射しに 
紅い花びらが開いてゆく 
美しさはあまりに{ルビ脆=もろ}く 
我がものとして抱き寄せられずに
私は長い間眺めていた

今まで「手に入れたもの」はあったろうか 
遠い真夏 ....
明日を小指で弾いたら
きれいな繻子の音がする

右にあるのは菊模様
金や黄色や紅色の

左にあるのは薔薇模様
薄桃銀鼠ターコイズ

鶴や鶯飛び立って
あとから鷹も追いかける

 ....
甘い恋の気まぐれに
人生は揺り動かされる。
愛の包容が
あらゆる騒音をかき消してくれる。

あらゆるものごとを
愛という言葉で
つらぬくことができるのなら
人生はいっそう美しく輝くだろ ....
ぽかぽか昼間の日だまり

橙の球体に凝縮していく

影が長く長く伸びていき

空から闇を呼んでくると

おうちの中にぽかぽかは

いちもく散に逃げていく

街の灯りきらきらきら ....
ぼくはときにイカサマを愛し
嘘をつくことに夢中になる
やがてスルメみたいに
熱が冷めると
かなしいものを反らせている

反らせる部分でぼくは
誰かと繋がっていたくなる
ぱちぱちと吸盤が ....
風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ....
浜辺に漂いついた瓶のように
ひとり暮らしの郵便受けに
届いた宛名違いの封筒は
丁寧な文字で
差出人の住所

きっと昔、この部屋に住んでいた
誰か宛の誰かの手紙
なにかの縁だろうと
不 ....
いいヒト
悪いヒト

いっぱいいるけど、みんながヒト。

人生、自分ひとりで生きてなんかいない。

とおりすぎていくヒトもヒト。

すべての出会いがボクを支えている。


かっ ....
詩は情の鳴らす音色

言葉
意味
宇宙
感情

海と空とをつないで
わたしたちがいる
ということを
鳴らす

詩は魂の描く絵






形無きものを塗り ....
この宇宙上には あらゆる物がある。

その中で絶対的な力を持つ人間。

自由に動き回れている人間以外の動物。言葉は話せるけど仲間にしか理解できない。

自由に動き回れず言葉も発し無い花々。 ....
その夜 女神が降りてきて 
真実を映す鏡だと言うから、覗き込んでギョッとした
 
これは私ではないと訴えたら 女神は笑う 
皮膚が剥がれているのは 
上っツラだけ善く見せようとしていた所 ....
文字なくたって
言葉なくたって
作るのよ
詩を

それは心臓の
真隣にぶらさがる
果実

皮膚の内側に
腫れている

熱くて
痛くて
しょうがないんだ ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
ママのこと、あいしてるんでしょ?
無垢な眼差しで見上げる
君のおでこの感情モニターは
微かな嫉妬色

もちろんだよって即答したけど
実はよく分からなくなっているんだ
たぶん僕のモニターは ....
   先触れに 春雷 轟く
    恋しうて はな おもふ
    切なくて 千々に 乱れる
    憐れんで 憶い とける
    混じりあいて とき みちる




 ....
あまくたゆたう
切ない香りは


匂いを纏い
瞼を閉じて
春の記憶を
捲ってみれば
ぼんやりと
聞こえてくるのは
あなたの足音でした

あの細い小路を
覚えているかしら

先いく背中を追って
ふたつめ ....
どうも私にはあるべきものがないらしい、と
気づいたのは昨夜、
生まれてはじめて銭湯に入ったときであった。

客の一部はタオルで下を隠していたが、
そこにあるものはあってしかるべきものであって ....
浴衣を着たこどもなのでした
まだ菜種梅雨も過ぎぬというのに
二本の鉛筆のように突き出た裸足は
春泥にまみれているのでした

これあげる
こどもはあかるい声で言いました
小さな手に握られて ....
傘もささずに駆け出した 
胸に 弾む雨 あなたとの出逢い

秋は深まり ひだまりのぬくもり
やがて移ろい いつしかたよりは途絶えたまま 
春を待つ 心に 訪れた小鳥のさえずり

 この街 ....
長い洗濯をしていると
パンツもシャツもくつ下も
きれいになって
空を飛べるようになる

洗濯の匂いが土にしみ込み
そして全ての建築物にしみ込み
青い空で見えない
全ての恒星にしみ込んで ....
一言で充分なのに わざと歌ってみたりして
大切なことは 一つも 伝えられない僕の癖
君の前では 誰だってそうなるんだろう わかっている

いつか黒になると 答えを知っていながら
好きな色を  ....
月曜日は眠くて布団から出られなく

火曜日は星空を見上げて涙して

水曜日は透き通った青空に思いを寄せて

木曜日は何もする事が無くただがむしゃらに

走り続けた

金曜日は放課後 ....
あなたへの気持ちを
文字数にすれば
あふれてきっと
あなたは
読めないだろう

あなたへの思いを
詩にすれば
ナルシストなんて
きらいよと
いうかもしれない
もう書いたけど

 ....
幽かなる種の話

そわりそわりと忍びこむ
小さく微動している夜の心音

紺碧の深さに丸く亀裂が走り
静かに芽吹いてゆく密かな呼吸

たらりたらりとしな垂れる
遠く木霊している風の鮮血 ....
ふり返れば
ずいぶん長い春だった
ということになるんだろ
誰でも実際には数日から5〜6年
長くてもせいぜい半世紀

保険会社の再建策を綴った白い封書が届く
居留守電話には彼からのメッセー ....
ご覧なさい
桜の花が満開じゃないの
ねえ

ご覧なさい
誰もが浮かれて
踊るように笑っているじゃないの
ねえ

花見だか何だか知らないけれど
生きている人って
気楽なものじゃない ....
あの手紙を
風に託したのは
去年の秋のこと

あのとき流した
涙の理由
忘れたふりして
送った月日の重たさも
体の一部にしたけれど
それも性分なんだと
開き直れば
今、吹く風の行 ....
心にはなな色の種
宝箱へしまわずに
とびきりのお花を

蒼い哀しみひとつひらき
怒りの紅ふたつ咲き誇る
ピンクな喜びみっつ綻び
美味な黄色蒲公英よっつ
今日に爛れた橙いろ五 ....
団地の掲示板に 
吊り下げられたままの 
忘れ物の手袋 

歩道に
転がったままの
棄てられた長靴 

{ルビ棚=たな}に放りこまれたまま
ガラスケースの中に座っている
うす汚れた ....
{ルビ朱=あか}くて小さなさかなの
息のように
そっと触れた
てのひらから
あなたを呼吸する

  ほんの少し
  の温もりが意識を
  わたしに繋ぎ止め
  る、わたしの体温
  ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れの並木道- 服部 剛自由詩14*06-3-13
金襴緞子- ふるる自由詩5*06-3-13
愛の詩- RYO自由詩1*06-3-12
*ぬくもりは*- かおる自由詩4*06-3-12
イカサマから視覚的に繋げる孤独- tonpekep自由詩10*06-3-12
いるはずなのに- 砂木自由詩6*06-3-12
あの、手紙は- たりぽん ...自由詩13*06-3-12
出会い- スモモ自由詩106-3-11
ロマンチカ- アマル・ ...自由詩506-3-11
人間- renchu自由詩106-3-11
真実の鏡- 落合朱美自由詩1206-3-10
イカレ女の理由- むらさき自由詩3*06-3-10
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩80*06-3-10
感情モニター- 佐野権太自由詩10*06-3-10
*桜_in_Rhapsody*- かおる自由詩6*06-3-10
沈丁花- LEO自由詩5*06-3-10
- 佐々宝砂自由詩4+06-3-10
蝋梅- 佐々宝砂自由詩706-3-10
春待人- 紫翠自由詩4*06-3-10
長い洗濯- tonpekep自由詩13*06-3-9
愛が愛であり続けますように- 蒼穹自由詩6*06-3-9
ぼくの一週間- こめ自由詩406-3-9
ため息の数- アマル・ ...自由詩406-3-9
核融合- こしごえ自由詩10*06-3-9
saraba- 大村 浩 ...自由詩10*06-3-9
幽霊と桜- 岡部淳太 ...自由詩12*06-3-8
風が吹くとき- LEO自由詩8*06-3-8
*ルーツ*- かおる自由詩6*06-3-8
空白の呼び声- 服部 剛自由詩16*06-3-8
きんぎょ- たりぽん ...自由詩1406-3-8

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