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削がれてゆく草の根

プランターの土
余すことなく張り巡らされた
夏草の根はまるで
灰褐色の空を駆け落ちる雷雨
蔓枯れて
実の膨らみは停滞し
宿命を終えた姿見は
生きながら生命線を断 ....
 ずっと以前から
 僕はまわり続けている

 君の鮮やかで艶やかな声が呼びかけてきて
 今も僕は 操り人形

 フラフラ 街を泳ぎながら
 君と似た声を 聞くと 振り返ってしまうよ

 ....
ガラパゴスで恋をして、
ガラパゴスで眠りたい。

わたし、
ひとになれません。


きっとね、
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
辺り静かな湖の桟橋に
腰掛け夜明けを待つ少女
膝下はひんやりと水に包まれて
 いえ、包まれてと言うよりは
爪先からするりと湖面を砕き突き進む
清々しい南極船のような光景でした

掻き回さ ....
十五夜のお月さまがあんまり綺麗だからと{ルビ託=かこつ}けて
不眠症の私は
窓を開け放して月を眺めていました
この夜は よく澄んだ涼しい夜で
遮るものもなくて
惜しげもなく
私に光を浴びせ ....
おまえねェ
おれからみると まだあおいんだよ


わかいときこそ まようんだって
えーっと
だれだっけ そんなこといってたのは


うちはわかいうさぎたち おおぜいいるから
そのき ....
今しがた
煎れたばかりの紅茶は
口をつけないまま
冷たくなって
湯気をたてることも
香りが揺れることも
なくなっていたので
カップの上から覗いてみた

ふたつの瞳が私を見ている

ティーポットに
熱い ....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
最終バスは一番後ろの席に座るのです
何となくそれが習性になっているのは
そこからは町の様子がよく見渡せるからです

蒼い街灯の下でたたずんでいる
停車場の表示を運転手は調子よく
鼻歌まじり ....
季節は一冊の本にまとめられ
秋の頁をめくりながら
月明かりの下
あなたの言葉を
思い返すのです

秋の頁はとても長く
多くの言葉で
埋め尽くされているはずなのに
めくってもめくっても ....
他人を批判して
自己を正当化することは
とても容易い

ところが
詩を描き始め
自分を少し管理できるようになると
正当化どころか憂鬱になる
他人を批判することは
とても難解だ

 ....
筆圧の高い私は
消しゴムで消しても
けしてきえない
言葉を持っている

ただ
その消えない
言葉は わたしの胸の奥にしかないので
消して消えない言葉だということを だれも知らない

 ....
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
泣きながら
見上げた雲は果てしなく
二人の影を映してる
空の青さが辛い日は
君のために歌を歌おう

さよならと
微笑む君の細い肩
翼が生えているようで 
 ....
成覚寺*の一軒隣り
全国チェーン店系列の喫茶店で
砂糖抜きのロイヤルミルクティをすすりながら
かつてここは
宿場町の 春をひさいでいたをんな達の
悲しい場所だということを思い出した

太 ....
名前入りの口紅があるんだって

彼女の憧れのスター
ふっと 話し掛けると

知ってる と 真剣にみる

友達が注文するって 言うと
お願いだから私のぶんも と 
一緒にすることにした ....
 漂う秋の船にのり 言葉の妖精と戯れる時間が好きだ
 無限に広がる宇宙のように 言葉は胸の響きを照らし出す

 言葉遊びをする僕は 自由の遊覧船に乗って羽ばたく
 
 せますぎる部屋で  ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
びろうどの摩天楼のイルミネーションは
そら一面の宝の地図を
まねっこしているお猿のジョージで
洪水のように瞬く人々の営み
その埋まらない孤独のうたを
窓から溢れる光は囁いている


 ....
炊飯する
ごはんはきっと海苔で巻かれたい

秋刀魚焼いてみる
秋はその辺りでちりじり色つきはじめる

お米は海を知らない
秋刀魚は畝を知らない
けれどもぼくは知っている

そこでぼ ....
腐った葡萄を投げ捨てろ

国道あたりに投げ捨てろ

トラックの車輪ではじけて

アスファルトに染みこんで

どす黒くかたまってやがる

(ああ、デラウエア・巨峰・ピオーネ!)

 ....
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
シンプル・コンサルティングの
省エネくんは
あるテレアポ会社の顧客に
声帯エネルギーの削減を提案した

業務内容及び会社概要
十人規模のオフィス
各席の机上には一様に
内外線の引かれた ....
今朝の空は成層圏のもっと上 
宇宙との境界あたりが
こんなにも蒼い


(空の蒼さがスペクトルの分散だというのは、科学者のいいわけ)


見上げすぎたせいか
眩暈でよろめいて
道に ....
11月生まれのこどもの両親は


12月にセックスをするよろこびを知っている



7月生まれのこどもの両親は


8月にセックスをするよろこびを知っている
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね

ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
 
 
 
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
 私は、海が見たかった。
 秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
 橋の向こうまで。


スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
流れこむ
悲しみ
ほころび
流れこむ
幸せの素粒子レベルの胎動

風に乗った翼が
青く脈を{ルビ搏=う}ち
わたしの過去を
虚空に届ける

混沌の光子
すなわち意識の次元的産声 ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴

果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶

湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
恋月 ぴのさんの自由詩おすすめリスト(15812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終夏- kw自由詩6*05-9-20
君の声が- 炭本 樹 ...自由詩2*05-9-20
「_がらぱごす。_」- PULL.自由詩13*05-9-20
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泡沫- 椎名乃逢自由詩2*05-9-19
月と幼子- 日和自由詩5*05-9-18
るなからおまえへ- しらいし ...自由詩8*05-9-18
見つめあう二人- LEO自由詩9*05-9-18
彼女という人は- Monk自由詩17+05-9-18
最終バスの途中- たりぽん ...自由詩12*05-9-18
月のしずく- LEO自由詩12*05-9-17
no-title- 士狼(銀)自由詩9*05-9-17
蕾の自問自答- るるりら自由詩905-9-17
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
光る風- 落合朱美自由詩12*05-9-17
新宿二丁目の喫茶店にて- The Boys On ...自由詩5*05-9-17
かわいいひと- 砂木自由詩9*05-9-17
言葉の妖精にあやつられて- 炭本 樹 ...自由詩4*05-9-17
過酸化水素の夢- 望月 ゆ ...自由詩45*05-9-16
*☆のうた*- かおる自由詩4*05-9-16
胃袋の秋- tonpekep自由詩11*05-9-16
投げ捨てろ!- たりぽん ...自由詩9*05-9-16
「_こんと。_」- PULL.自由詩16*05-9-16
声帯エネルギー削減事例- kw自由詩2*05-9-16
成層圏のいいわけ- たりぽん ...自由詩8*05-9-16
チルドレン- ピッピ自由詩605-9-16
それでもわたしは歩いていくだろう- umineko自由詩9*05-9-16
指が落ちるように- 千月 話 ...自由詩12*05-9-16
魔法使いフォトン- こしごえ自由詩10*05-9-15
湯冷め浴- kw自由詩6*05-9-15

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